今日早くも郵便局に年賀状を出してきた。こんなに早く年賀状を出した事は生まれてこの方無いのではないか。何せ20日前だもんね。
考えてみれば仕事をしていた時はいつも年賀状書きに苦労していた。当時はしかも全部手書きである。毎日少しずつ書けばいいのだろうが、それが出来ない。困った性格だ。で、25日を過ぎると流石に尻に火が点いて書き始める段取りになるが、いつも題材に苦労した物で有る。版画にしてみたりもしたが、手間の掛かる事は同じだ。夜なべで目を擦り擦り書いた覚えが有る。オマケに私の字はミミズがのたくったような字だから、父のように墨で文字だけ書いていればいいというような訳には行かない。何とか色んなデザインを考えて作った物だ。しかし宛名書きはどうしても下手な字を晒さなければならない。これには弱った。大体兄弟3人の中で私は書道が大嫌いで、私だけが書道教室に通わなかったので有る。
さてそんな悩める私に救世主が現れた。それはパソコンとプリンターという助っ人で有る。私がパソコンを導入したのはまず仕事と言うより、まずこの年賀状書きに主たる目的が有ったのである。まあ、便利だ事。イラストは豊富だし、宛名書きも綺麗な書体で印刷してくれる。この助っ人のお陰で私はあの悪夢のような年末の年賀状書きから解放されたのだ。
以来20有余年、今でもパソコンとプリンター殿にはお世話になりっぱなしである。最近は写真年賀状にしているから僅か5分でデザインが出来てしまう。しかも今は貧しいが浪人暮らし。閑は幾らでも有るからチャチャッと出来てしまう。よって上記の如く史上初の20日前投函となった訳だ。
ところで年賀状書きに苦労しないでいい年が有った。それはオヤジ殿とオフクロの喪中の時で、この時ばかりはアタシャ両親に感謝しましたね。よくぞ亡くなってくれました。（コラ、何てこと言うんだ、この親不孝者め！）エヘヘ、まあそれほど年賀状書きに苦労した訳でして、熟々書道教室に通っていれば良かったと毎年思うので有りました。
さて年賀状を出さないと決めている人もいるようで、我が家の出入り業者Ｍさんもその一人。まあ書く苦労はしないでいいんだけれど、やはり滅多に会えない人の消息は一年に一遍くらいは知りたい気がする。何せいつ鬼籍に入ってもおかしくない年頃になりましたので・・・・。さあ今年の年末は気楽に過ごせそうかな。あ、Ｋさんがまだ作りに来ていない。コラ、Ｋさん、他人に頼むんだったら早く持って来いよ。全くこの男も私と同じで尻に火が点かないとやらないんだから、もう。（それを「類は友を呼ぶ」って言うんだよ）
