私は若い頃から居眠りと言うものが出来なかった。どんなに欠伸を連発して眠くなってもひしぎと眠りに落ちる事はなかった。何故だったのだろう？ひょっとして居眠りをして風邪を引く事への恐怖だったのか、それとも昼間意識を無くす事が嫌だったのか、それは分からない。
ともあれそんな時は眠いのを我慢しているのだから、何かからだがだるいような、スッキリしないような嫌な感覚だった。だから眠い時期を通り過ぎないとその感覚からを逃れられなかった。
それが家庭教師を辞めた38才頃からは夜は家に居るようになったら、不思議と居眠り出来るようになった。特に晩ご飯の時などはアルコールも入っているから、晩ご飯の途中でも知らず寝入ってしまう事が良くあった。眠りから覚めると午前2時。食卓の上はそのままになっている。アチャー、また眠ってしまったと自責の念に駆られたもので有る。
またこの自然に眠りに入るのが何とも気持ちが良い。眠ろうとして寝るのではなく、本能の赴くまま寝入るのだから、こんなに気持ちのいい事はあるまい。以来私はこれに味をしめたのか、やたらと昼でも寝入る癖が付いた。まあ、秋や冬は風邪を引かないよう注意しなくてはならないが。（笑）
今日も今日とてパソコンをしながら知らず寝入ってしまった。気がつけば日付が変わる直前。あんらー、また・・・・。どうも歳を取ると夜寝る時間は少なくなっているのに、それを取り戻そうとしてか、居眠りの時間がやたらと多くなってしまった。ま。これも一種の老化現象なんでしょうな。ただ幾ら睡眠時間を増やしても寝る爺は育たないようでして・・・・。
