夕方中学の同級生Ｏ君がやって来てぼやく事、ぼやく事。と言うのもＯ君が出入りしているお店の同じく同級生のＫさんが最近ボケ気味ではないかという。
有る同級生の情報についてＯ君はそんな事は言ってないのに。Ｋさんは
［Ｏ君がそう私に教えてくれたと」
と、いくらＯ君が否定しても同じ事を繰り返すのである。当の本人が言ってないと言うのに、また時間が経つと同じ事を繰り返す。
その事からＯ君は「彼女はちょいと認知症が少し始まったんじゃないか？ まあ、そう言う人間に否定の返事をするのは良くないんだけど、俺も嘘を言ったと言われると、ついムキになってさあ」
と言う。
確かに認知症の人には否定しない方がいいと言われるが、実際その現場に居合わせると、つい相手はまともな人間と思い、ムキになってしまう。理屈じゃ分かっているんだけどね。Ｏ君はやっぱり認知症にならないためには日々感動する事が必要だという。まあ毎日感動するような事はそんなにはないだろうけど、気持ちに刺激が必要な事は確かである。
私もボケないようにとやった訳ではないが、キノコ採り、蕎麦打ちなどは仕事を辞めてから始めた事である。まあ、今迄と違った事をやるというのが一つの刺激となって、ボケ防止に一役買っているのは間違いの無い所だろう。たまに旅行に出かけるなんてのもいい。要するに非日常を生活に取り入れる事だろう。
彼女が本当に認ちゃんの初めかどうか知らないが、趣味に陶芸をやっているそうだから、なるべく多くの人と交わって少しでもボケるのは後回しにして欲しいものだ。今は長寿時代。人生まだまだこれからです。ボケてる閑なんぞ有りませんよ。
