正式には米山崎灯台と言うのだろうが、柏崎市米山町聖が鼻に嘗て建っていた灯台が有った。今は役目を終えて撤去されているが、国道8号線を柿崎町側から柏崎に向かって海岸線を走ると、実に絵になった。特に少し靄がかかったような日は一段と幻想的で、カメラを持ってきていればと何度も悔やむ事が有った。いまならスマホが有るので、いつでも撮る事が出来るが、当時はそんな便利なものが有ろう筈もなく、何度も臍を噛んだもので有る。
日本海に突きだしたこの岬は実に美しく、灯台が建っている事で、一段とその美しさが増していたように思う。しかし私はこの灯台を訪れた事が一度もなく、今に至っていた。灯台撤去前は米山トンネル手前から灯台へ行く道があったのだが、中越沖地震で崩落し、現在は米山町側からアクセス可能。
今回桜を見に行こうと大潟町へ行く途中、たまたま立ち寄った。嘗ての道はすっかり荒れ果て、見る影も無い。しかしここからの眺めは抜群である。
柿崎側から見た聖が鼻。(これは2016年2月に撮った写真です)
嘗ての灯台へ通じる道路から田塚鼻方面を臨む。
平成19年の中越沖地震のため、ご覧のように道路はここで崩落していた・
向こうに白く見えるのは崩落したガードレール。
こちら側からはこれ以上進めないため、米山町側の寺院横の道路から入る。灯台の山の直下は広場になっていて間宮海峡を発見した米山町(旧鉢崎村)出身、松田伝十郎の碑がある。日本海に突き出た岬だから眺望抜群。灯台の有ったお山へ登ろうと、途中まで階段を登ったが、私は高所恐怖症のため、途中で止めた。(山やってるくせに~)だって階段の途中で足を滑らせたら、そのまま下の日本海にダイビングするような所が有るんだもん。(余計な事考えるな、アホ!)
中越沖地震で崩落した箇所。写真の地層が見えている所から、根こそぎ日本海に崩れ落ちた。
崩落箇所から田塚鼻方面を臨む。
松田伝十郎の碑。地震後ここに移設されました。「カラフトは離島なり」と書いてある。
はい、と言う訳で遊びに行くつもりが、とんだ歴史探訪と地震検証となってしまいました。まあ、これも悪く有りませんな。要は暇つぶしが出来れば良かと。(笑)