すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

知人の逝去

 日商売の方でもお世話になったK.U.さんの訃報を知った。K.U.さんは一昨年なくなった私の兄と同学年で、自分自身も脳溢血をやった事があるだけに、私に会うと必ず兄の容態を聞いてきたのが思い出される。

 

 兄の世代は終戦直後だったから、色んな苦労をして育った世代だ。それだけに向上心は強く、自分で何かをやり遂げようという気概は大いにあったように思う。だからこの世代の人と話をしていても得る所があり、面白かった。

 

 今年は知人の逝去が相次いでいる。先日は私と30数年交流したN君が64歳の若さでなくなっているし、ちょっと前は仕事の方で随分お世話になった問屋の専務だったS.Y.さんが亡くなっている。

 

 N君はともかく兄世代の方が亡くなると、一つの時代が終わったなと痛感する。あの頃の日本人らしく、ひたむきに前を向いて仕事をしていた。難儀もしたが、仕事に一所懸命だっただけ、遊びもやり、その行動に泣き、笑いがあって、いい時代だったと思う。

 

 もうしゃかりきになって働くというのは流行らないし、スマートでないのかも知れないが、それだけ仕事に熱くなり、また責任を感じて取り組んでいた証だと思う。今の人はどこか変に冷めていて、人の心を動かすような熱さが足りないと思うが、そう考えるのは私だけだろうか。

 

 とにかく知人の逝去というのは寂しい事だ。あの頃の事を一緒に語れる人がまた一人いなくなってしまった。そのうちこちらでは語れる人がいなくなって、私自身が向こうへ行かなければならなくなってしまうのだろうか。まあ、それまで沢山の土産話を作っておく事にしますか。