すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

見直した(すんません、えらく長いです)

 フーさんからデンオンDL103を戴き、グレイのオイルダンプアームに付けてみた。取り付けにあたっては、インチサイズの取り付けネジも無い事から、ヨーさんに大いに協力して戴いた。さて音出しで有るが、聴き始めた途端、直ぐに音が良くなったのが分かった。

 

グレイのオイルダンプアーム。(向かって左)

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 まず音の抜けと安定感。そして気のせいなのだろうが、周波数レンジさえ広がったような感じだ。だからつい音量を上げたくなる。そうして聴いているうちに、今迄は聞こえてなかった音もハッキリと聞こえるようになった。何よりも音の存在感がある。

 

 音を言葉で表現するのは中々難しいが、とにかく今迄とは違って一皮むけた印象だった。特にカートリッジの103である。以前はオルトフォンのSPU-GEよりも格下の存在と私は侮っていたが、どうしてどうしてこれが中々の実力者である。実は以前にフーさん宅で聞かせて戴いた103の音が今回の様だったので、驚いた記憶があるが、それまでは三菱のスピーカー、2S-305同様、味も素っ気も無い音と思っていたのである。如何にもモニター的な音で、音楽的魅力に乏しいと思っていたのである。しかし段々我が家の装置が向上するに付け、必ずしもそれは正しくないと気づかされた。

 

 ハッキリ言ってオルトフォンは音に味付けしているのである。だからそれがある意味では一部のマニアの間ではたまらない魅力となって、今も大勢のファンから指示されている。だがこれは装置がハイエンドな物でないからではないか? 装置がある程度までの物だったら、その色づけ効果は魅力となるかも知れないが、ハイエンドな物に使用すると、反ってそれが余計な物となって、邪魔になるのではないだろうか。

 

 これは上越市のシーさんの所で最近聞いた2S-305でも同様だった。それまで色気もな~んも感じないスピーカーじゃのうと思っていたスピーカーが、シーさん自作のUV211の管球アンプでならすと、見違える様に(聞き違える様に?)良くなった。じゃあ、どう良くなったんだと言われると困るけど、(笑)音の力感、透明感、スピード感などが圧倒的に良くなったと感じた。凄いんだけど音が素直に出ている。これが非常に心地いい。

 

 良くタンノイはクラシック向き、JBLはジャズ向きと言われるが、それはその様に音作りしているからではないだろうか? そしてそれは聴く者にとって必ずしも悪い事ではないが、これも一種の色づけで有ろう。だから寧ろ小型のシステムなどではこれが大いに効いてくるので有る。だが大型システムやハイエンド製品はそういった誤魔化しが利かない。自然食品じゃないが、添加物は不要なのである。(笑)

 

 103でも同じ事が言えると思う。2S-305と共にNHKのスタジオ・モニターに採用されたのが良く理解出来た。とにかく何の色づけもない音の素直さは清涼感が伴って飽くまでも気持ちがいい。これはもう毎日レコードを何時間も聞いてしまいそうです。実際今日は音の良いレコードを片っ端から取っ替え、ひっ替えして聴きました。(笑)

 

流石に3本アームとなると奥のアームは使いづらいけどしょうがない。(笑)

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 言い忘れましたが、この音を引き出したのは今回初めて使用したグレイの貢献無しには考えられません。パイプ・アームでは得られないがっしりした音は私の求めるそれと合致します。そして最近使い出したCSEの電源も大いに貢献しているでしょう。まあこの良い音も暫く使っていれば聞き慣れてしまうんでしょうけど、(笑)当分は楽しめそうです。そしてここで一言。オーディオはハイエンド製品を使えば概ね音は良くなる。だから金が物を言うかというとそうでもない。

 

 今回使用した103はSPUよりずっと低価格だが、今言った様な結果になった。だからある意味オーディオは金だが、金でも無いと言う事だ。だからいじっていて面白いんですな、アハハ。