すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

オーディオシステム変更(マニアックな内容です。オーディオマニア限定?)

 この前ブログで書いたように、中域用に使っているアンプを買い換える事にした。今迄使っていたアンプはターさんが好意で貸していてくれた自作の管球アンプである。使用真空管は6CA7でプッシュプルで約40W程度の出力がある。これが中々いい音で出力もあるので大いに気に入っていた。アルテックのスピーカーを鳴らすには例え高能率のスピーカーでもある程度の出力が無ければいい音にならないからである。

 

 しかしお借りしてから数年。まるで私物のように使ってきたが、いつまでも好意に甘えていられない。そこで機会あるごとに何か良いアンプは無いものかと思っていたが、古いアンプだとそこそこのオーディオ店でメインテナンスした物でないと安心して使えない。しかしそうなるとお値段も高くなるという物。

 

 そこへフーさんから友達が使っていたアルテックのアンプが手に入ったという情報が入った。アンプは1568A。モノラルだから当然2台要る。お値段はそれなりだが、今迄人が使っていたという安心感があるし、何よりもフーさんご推薦なら心配は無い。それに俗に言われる事だがアルテックのスピーカーはアルテックのアンプで鳴らした方が良いとの話がある。これはもう決まりでしょう。

 

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ラックの横幅が狭い為、ご覧のように斜めに突っ込んである。何とも見てくれは悪いが

まあ、入らない物はしょうがない。(笑)

 

 懐は決して楽では無いが、道楽の為なら普段ケチっていても、ここは一番奮発しましょう。(笑)そして併せてガウモント・キャリーのドライバー379も購入する事にした。これはどうもロンドンにあった映画産業会社の音響部門の製品らしく、本来は永久磁石仕様だったが、フーさんの友達が手に入れた時は磁石が割れていて使い物にならず、フーさんがフィールドタイプに改造してあげたらしい。

 

 いつかは使っているスピーカーを全部フィールドタイプにしたいと思っている私としてはまさに渡りに舟。少々金は掛かるが、チャンスはそんなに無い。思い切ってこれも戴く事に。ああ、オーディオって本当に麻薬と同じですな。(笑)

 

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おお、何とまあ古めかしいドライバーじゃ。でも音は凄く良いような気がする。

このドライバーはそのままではアルテックのホーンに付かないから、いずれアダプターを作ってやらなければならない。

 

 さて持ち帰って早速元のアンプと入れ替えて音出し。しかし、あれ何だか変だ。高音が全く出ていない。つまりドライバーが鳴っていないのだ。何度も結線し直したが、やはり同じ。ありゃあ、これはどうした事じゃ。ちゃんと動作確認はフーさんの所でしているからアンプの故障などでは断じてない。ここは一つ落ち着いて考えよう。

 

 その時ハタと思いつきました。今度はモノラルアンプだから2台必要で、そのためラックの2カ所に収納しなければならない。そのために機械の配置換えをやった。その時どうもアンプの切り替えスイッチに誤って触れたらしい。恐らくそうだと思ったので、切り替えスイッチをいつも使っている位置に切り替えた。

 

 はい、今度はちゃんと音が出ましたよ~。でもまだ何かおかしい。音がちょっと濁っている感じ。天下のアルテックのアンプがこんなおかしな音で鳴るはずが無い。そこで今度はチャンネル・デバイダーに目をやると何と2台のうちの(モノラル仕様です)1台が設定がチャラになっているではないか。あちゃー、これが原因か。それにしてもチャンデバいじった覚えないのに、何でこうなるんだ?

 

 今考えるに、多分配置換えの時、コンセントを一部引っこ抜いたが、ひょっとしてそれが原因かも知れぬ。まあ、いいや、原因が分かれば、んで、設定を元通りにして、再び音出し。今度はいい音が出て来ましたよ~。一聴、綺麗でさわやかな音。そしてしなやかです。だからヴォーカルなんて絶品です。そしてアンプが暖まるにつれて力感も出てきました。音が弾む。スピード感もある。言う事無しです。でもこれはアメリカ製品だから本来は115vで使用するのが正しい使い方。せめてもうちょっと電圧を上げて使ったらもっと良くなるんだろうに。

 

 だがここで以前ヨーさんに作って戴いた変圧器の事を思い出した。昔ジェンセンのM10を鳴らしていた時に作って貰った物だ。私がトランスを提供した物で、115Vのタップは無いが、110Vの端子が出ていたので、110Vにまでは昇圧出来る。これでも十分効果が期待出来る。そこで何処へしまったかと家中探してみたが、出てこない。一体何処へやってしまったんだろう?

 

 諦めて今日は午前中音楽を聴いて過ごした。アンプが段々調子が出てきて、接続した当初より格段に音が良くなった。んで、ちょっと疲れたので、午後はマッサージ器に掛かってうとうとしていた。そして眠気覚ましに珈琲を飲んでいると「オーイ」と来客の声。誰かと思ったらコーさんだ。

 「すかんぴんさん、アルテックのアンプ買ってきたんだろう。だったら何で早く俺を呼ばない? オラア、暇を持て余してるんだから。」

 「ふふふ、早く聴きたいか? いい音してるでよ~。でも昨日は中々音が出なくて難渋したんだから。君は運のいい奴ちゃ。ちょうど音が良くなった時に来るんだから。時にコロナは持ってきてないだろうな。」

 「俺はまだ学校へは出勤しとらん。明日からだ。だからコロナに感染するはずないし、今日は暇なんだ。そんな事どうでもいい。早く聴かせろ。」

 「まあ、待て。今ちょうど珈琲が入っているから、それを飲みながらじっくり聴こうじゃないか。昔から言うだろ? 『慌てる乞食は貰いが少ない。慌てぬ乞食はもっと少ない。』」(だったら慌てろ)

 

 さて最初のレコードをかけると、流石に耳のいいコーさん。早くも音が綺麗になったと看破。そして毎日聴いていれば、そのうちアラも見えてくるのかも知れないが、今のところケチの付けようが無いと絶賛。このお褒めには感謝です。ウーン、思い切って買ってよかった。

 

 そして昇圧トランスを使ったら、もっと力感が出て来ると思い、家中あちこち探したが見当たらない旨の話をコーさんにした所、そんなような物は自分ちにも有るぞと言うお話。んで、よくよく訊いてみたら、なんとそれは私がコーさんに以前貸した物では無いか。そうだった。すっかり忘れていた。道理で家中探しても見つからないはずだ。まあ、だがこれで解決した。あーあ、アホな話。

 

 結局3時間ほど聴いてコーさんは帰ったが、この分だと毎日来襲しそう? さて私が買った装置の他、フーさん宅にはまだまだ私の興味を引く機械が沢山有りました。その一部をちょっと紹介。

 

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EMT927st。写真ではその大きさが中々伝わらないが、かなり大型のレコード。・プレイヤーです。我々の仲間は当然アイドラー・ドライブファンですから、当然これもアイドラー・ドライブ。

 

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デンオンの局用プレイヤーの53が2台鎮座しておりまする~。このプレイヤーも927ほどではないが、デカイ。

 

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アルテックの同軸2ウェイスピーカー604。一時フーさんがフィールド化していたが、永久磁石の604Cに戻し、最近コーン紙を515Aに張り替え、ネットワークとマルチセルラホーンは604Bの物を使用と、見事に混血スピーカーが仕上がった。

音は後期の604-8Gとは違い、音が軽く立ち上がり、流石のアルテック・トーンを聴かせてくれます。

 

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Bのホーンはでかくてカッコいいんだよね。ウーファーのコーン紙はフィクスド・エッジなので当然音の立ち上がりは抜群です。

 

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どの棚にも面白そうな製品がギッシリ。それにしても部屋は沢山のオーディオ製品で溢れかえり、足の踏み場も無いほどです。

 

今、フーさんが嵌まっているのがカウンター・ポイントのヘッドアンプとプリアンプの3.1。これで聴かせて戴いたデンオンのDL103カートリッジの音はとても103の素っ気ない音とは思えず、オルトフォンのSPUの様に変に低域が膨らまず、 そして色気があって、それでいてすっきりした音で、とてもいつも我々が聴いている103の音とは思えませんでした。(笑)

 

余り長く滞在していると誤って何か踏んづけて壊してしまいそうなので、早々に退散しましたが。コロナ騒動が収まったら、いずれまたじっくり聴かせて戴きたい物です。当分は譲って戴いたアンプでジャズを楽しもうと思っています。フーさん、有り難う。