先日車を半年点検に出した折、ランナー仲間でもある整備士のTさんから
「バッテリーがちょっと弱ってきているけどどうする?」
と訊かれた。おや、そうかい。まだ順調にエンジンは始動しているけどなあ。でも油断は出来ない。今のバッテリーは昔と違ってSudden Death(突然死)になるのだ。昔のバッテリーのように少しずつ弱ってきてお釈迦になる訳ではなく、さっきまでちゃんと掛かっていたのに、あれ、何で掛からないんだという事になるから怖い。
実際私も仕事をしていた時愛用のトラックでそれを経験している。だからまだまだ大丈夫そうに見えても油断がならないのだ。そんな訳でどうせいずれ換えなければならないのなら早めに換えておく方が安心で有る。第一地元なら修理業者を呼ぶにしても簡単だが、遠隔地でトラブったらJAF辺りに救援を頼むしかなくなってくる。
さてどうするか? 私の返事は即座に換えなくていいよだった。だって修理工場でバッテリーを交換させると馬鹿高いんだもん。まず交換するバッテリーが高い。まあ、いい物を使っているんだろうけど、低価格の物と果たしてそんなに違うのか? それに値引きはほとんどしてくれないから定価に近い。交換料はバッテリーを買わされるから無料か精々1,000円程度だ。だがうちの車の場合何せ車がでかいから恐らくバッテリーも大きくなって4万くらいは取られるに違いない。ブルブル、め、滅相もない。何処にそんな金が有る。これじゃ半年点検代よりもバッテリーの方が高くなっちゃうよ。(笑)
ではカー用品店はどうか。これは数あるバッテリーの中から自分で選んで取り付けて貰うことが出来るから幾分か安くなる。バッテリーも安売り時なら結構安くなるし、上手く行けば交換料だって無料か1,000円くらいで済む。ただ修理工場、カー用品店ともいずれもバッテリーの廃棄料は掛かる。
んで一応YelloHatだのAutobacsなどカー用品店を回ってみる。だが我が車に適合するバッテリーは皆高い。最低でも2万以上はする。う~、オイラ、そんなにバッテリーに金出したことねえぞ。やっぱこりゃネットだベさ。そこでネットで探してみると、今使っているバッテリーと同じ物が11,827円で出ていた。おお、ほれ見い。やっぱり安い物はちゃんと有るではないか。カー用品店もずるをして余り安いのを置かないんだよね。はい、即注文です。交換は自分でやります。だって交換なんてオイラみたいな不器用者でもあっと言う間だもん。
ただここで注意しなければならないことが有る。最近の車は電子機器部品満載だし、特にナビは電流が流れなくなると設定が元に戻ったりすることが有る。いや設定が元に戻るくらいならまだ良い。カーナビには盗難予防としてセキュリティコードが設定されていることが有る。この登録番号を忘れていたらエンジンが始動してもナビを動かせない。
で、実際最近私の身の回りでそれが起きた。我が家の出入り業者のウーさんが最近エンジンの掛かりが悪いので修理工場へ車を出した。原因はセルモーターの不調に因るもので有ったが、それは直ぐに修理出来た。だが車に乗ってみると今迄使っていたナビが使えない。あらま、これはどうした事でしょう。え、セキュリティコードを入れろって? ウーさんはこの車を中古で買ったからそんなの分かる筈が無い。そもそも売ったお店がこう言うナビの設定や個人情報はチャラにして売るのが当たり前なのだが、どうもその業者はしなかったようで有る。
修理業者はセルモーターを交換するに当たり、電気が流れないようにバッテリーのターミナルを外したから、当然バックアップは取ってないし、また取れない。だからナビがコードを入れろと言ってくる。弱りましたよ、これは。これじゃナビが壊れていなくても使えないではないか。おまけにカーオーディオもこのナビに依存しているので使えない。
幸い修理業者さんがカーナビの製造元のクラリオンに電話して何とかして貰える事となったから良いが、こうなるとこの盗難除けの設定も善し悪しですな。下手をすると自縄自縛になりかねない。だから最近はバックアップ電流を流すためのカー用品が売られている。ネットで探すと1,246円だった。おお、これなら安い。保険だと思って購入した。
バックアップ電流を流すためのツール
ところで我が輩の愛車のナビの設定はどうなっているいるか調べてみた。するとセキュリティコードは設定されてなかった。やっぱりね。これが当たり前だよ、うん。ただオイラも中古でこの車を買ったものだから些か不安になったのだ。まあ保険は掛けなくとも良かった事になるが、安いし便利だから人に貸す事も出来る。まあ、買っても損は無いよね。
と言う訳で2品ともこの日曜日に配達されるとの事で有ったが、どういう事か今日届いた。ま、いいか。実はオイラもその方が良かった。明日は畑へ行く予定があるから、誰かに留守番を頼もうかと思っていたのだ。
では今日のうちに早速交換するべえ。まず買ったバックアップツールがちゃんと動作するかどうか確かめなければならない。どうせこんなに安い物は中国製だろうから一応確かめておかねば。(笑)えー、これは単三乾電池8本を入れる事になっているから、一本当たりの電圧が1.5vでそれが8本で12v有ればいい。因みにバックアック電源は9vくらいで事足りるらしいが、まあ電池の容量が減っている事もあるので8本入れるのであれば間違いはないだろう。
テスターで計ってみたらちゃんと12vが出た。まあ新品の電池を使ったので当然だ。さて愈々交換に取りかかる。まずバッテリーを取り付けてあるステーを外し、次いでバックアップツールを繋げる。後はバッテリーのターミナルを外し、新しいバッテリーと交換するだけだ。ステー外しから交換まで10分もかかるまい。こんな簡単な作業なのにバッテリーを含めた代金を何万も取るんだから、バッテリー交換って美味しい作業だよね、ホント。タイヤ交換より力仕事でもないしお得だよね。
バックアップツールも取り付けたし、愈々交換です。ただこのツールは電池を入れてもランプが光る訳で無し、ON/OFFスイッチが有る訳でもないので、電池を入れたらマイナス側のクリップとプラス側のクリップを誤って接触させないよう注意が必要です。だから終わったら直ぐに中の電池を抜いておいた。(笑)
さてエンジンを始動してみる。はい、力強い爆発音と共にエンジンが見事始動しました。まあ、当たり前っちゃ当たり前だけど。(笑)肝心のナビも当然ちゃんと動いています。やれ嬉しや。トータル13,073円で交換する事が出来ました。どうやら家計圧迫は免れたようで。(笑)