すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

山の滑落事故

 今シーズンはやたらと山での遭難が多い。山菜採りで道に迷い、動けなくなって亡くなったケースもあるが、ここへ来て滑落事故が多くなってきている。この時期は高い山はまだ豊富に雪が残っているため、朝晩は凍結しやすい。中には凍った所が残っていて足を滑らす事も有る。装備は万全にして山を軽く見ないことが肝要だ。

 

 今日の滑落事故は八ヶ岳横岳からちょっと先へ行った赤岳方面との分岐点、地蔵の頭付近で起きたという。おそらく八ヶ岳はまだ雪が残っていたと思うが、地蔵の頭付近は急傾斜であるため、滑落すればかなり下へ落ちてしまう。滑落した方は75歳の女性の方。恐らく山登りにかけてはかなりのベテランで何度も雪山にも登っていることと思う。

 

 けれど私もそうだが歳を取ると自分で思っているようには体が利かない。咄嗟の時に体が反応せず、滑落を食い止められないのだ。私は腰が曲がり、脚に影響を及ぼして満足に脚が上がらないから、もうなるべく山へは行かないようにしている。嘗てはひょいひょいと登ったからはもう通用しないのだ。

 

 今回の場合、夏山でもかなり注意して歩かねばならない所で、特に登りよりも下りが危険なのだ。横岳頂上付近の難所はかなり危険なため相当な注意を払うが、得てして滑落はその大変な所を終えてから起こる場合が多い。古典の時間に習った「高名の木登り」ではないが事故は案外たやすい所で起きる物で有る。

 

 今回は登りで起きたのか、下りで起きたのか、横岳方面へ行こうとしていたのか、赤岳方面へ行こうとしていたのかは定かではないが、皆、山に慣れていたのではないか。自然は至る所で牙を剥く。他山の石として自らも注意したい物だ。