すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

博物館

 柏崎市にも博物館は有る。とは言え余り流行らないのでとうとう入場料を昨年辺りから戴いている。まあ空調代や照明代はお客さんが来なくたってかかるからしょうがないよね。しかしそうなると益々お客さんが来なくなるのは必定。何か手を考えねばならない。

 

 こちらの思惑が通じたのか、新聞に5月28日~6月5日まで市が所有する美術品のうち初夏をイメージする作品を展示すると書かれていた。しかも無料で。ナヌッ、只と聞いては黙ってられませんよ。退屈凌ぎに久し振りに行ってみることにした。(アンタは只の時しか行かないのね)ついでにおきのこ様が出てるかも知れないから見てこよう。

 

博物館が建っている周辺は公園になっていて小高い所に有るので見晴らしは抜群だ。

しかし場所的には町中にないので客足はまばらだ.と言うよりほとんど無いと言って良い。(笑)ここでちょいと一休み。爽やかな風が吹いていて心地よい。

ところでキノコはやはり出ていませんでした。(笑)

 

昔は病院の官舎が有った所なので桜がズラリと植えてあった。しかし今やそれらは皆老木となってしまった。だが一部伐られてもまだしぶとく枝を伸ばし、季節ともなると花を咲かせてくれている。木の向こうは霞んではいるが柏崎港が見える。

 

この木なんかもきのこが生えていてかなりの傷み様だが、それでも頑張って葉を出している。

 

えー、ここは柏崎の花火大会の時は絶好のビューポイントになるんです。昼間からござが敷かれ場所取り合戦が始まるのです。(笑)

 

展望台が有るので登ってみました。

 

木立の間から柏崎の街が見えます。

 

 車が来ないから子供を安心して遊ばせられるのに何故か利用者が少ない。立地の悪さと宣伝不足でしょうね。こんなに緑が豊富で落ち着ける場所なのに余り使われないなんて勿体ない。え、美術品展示はどうなったって? まあ慌てないで。どうせそんなに数は多くないんだから、これからゆっくり見ますよ~ん。

 

えー、柏崎出身の有名画家の作品などが紹介されています。

 

 展示されている作品はどれもこれもかなりの力作で見に来て良かった。久し振りに目の保養をしました。中でもポスターに描かれている中村彝(なかむら つね)の絵や國領経郎、歌川広重などの作品は貴重で有る。そして地元の鋳金家、原政男氏の作品も展示され、花を添えてあった。

 

 さてこうした企画は誠に良いのですが、これらの貴重な作品が普段目に触れることなく収蔵されているのは実に惜しい。流行らない博物館にどうでも良い民俗資料など展示するより、これらを展示していた方が余程お客さんがが来るのではないか。まあ場所的にもプラネタリウムなどは有っても良いが、この際スペースの半分程を裂いて美術品展示に当てられないものか。つまりは「柏崎美術・博物館」と名称を変えるのである。

 

 かつて柏崎出身の平山征夫氏が県知事を務められた時、美術館を我が市に寄贈する話が出たことがある。しかしどうしたことか市民の間から横やりが入り、流れた経緯がある。あの時は柏崎市に美術館が建つ絶好の機会だったのだ。しかもその美術館に絵を寄贈してくれるという高名な日本画家もいたのに。結局その後新潟県財政は右肩下がりとなり、二度と美術館建設の話は起きなかった。

 

 当時の私は何と芸術文化の分からない市民共だと酷く恨んだ物で有る。人口が8万人もある市で(今は8万を切っている)美術館の無い市なんて柏崎市ぐらいのものではないだろうか。情けなくて涙がチョチョ切れる。まあ、これでは永久に文化都市なんぞにはなれまい。

 

 そこで先ほどの話に戻る訳だ。流行らない博物館のスペースを割き、半分を美術館とすればさしたる費用も掛からず出来るではないか。そしてもっと宣伝に努めて来客を増やすよう考えることだ。施設は作ってからが大事なのだ。冬期間遊ばせておくのは勿体ない。その期間も大いに活用するよう知恵を絞るべし。柏崎って止めるのは得意なんだけど継続するのは下手なんだよねえ。'(笑)