延び延びになっていた黒斑山登山に行ってきた。お相手のマーさんの都合が取れず、今年はもう駄目かと思っていたが、何とかマーさんの方が落ち着いたようなので行く事にした。ただ私は曲がった背骨が足に悪影響を及ぼすのか、年々歩くのが思うように行かなくなってきているので、マーさんに決して途中で私を置き去りにしないよう念を押して一緒に出掛ける事にした。
朝5時半に我が家を出発。目的地は高峰高原。こちら新潟県は上々のお天気だったが、トンネルを幾つも抜け、長野県側へ出ると?のお天気になる。え、これ、どういう事? 長野県の小諸市付近も今日はいいお天気になるって予報が言ってたじゃないの。天気予報の嘘つき!
だがこちらの抗議も空しく、小諸市が近づくにつれ、益々ガスは酷くなる.小諸市は盆地なのでどうしてもガスが溜まりやすい。特に朝はそうなりやすい。まあ、こうなりゃ覚悟を決めるまでと高峰高原へ向けて坂を登って行く。
菱野温泉辺りからガスが取れ始めた。どうやら雲の中を抜けたようだ。これなら期待が持てる。高峰高原車坂峠の駐車場に着いたのは丁度午前8時。しかし既に駐車場は満杯。置ききれなかった車は駐車禁止の看板がある所へでも平気で駐車している。えー、何で今日はこんなに車が多いんだ。う~む、コロナ禍で何処へも行けないから、山ならコロナ感染の心配がないから、こうやってストレス解消に山登りに来ているのかなと思った。
5分程彼方此方回ったが、依然として駐める場所無し。ふふふ、しかし私は車を駐める場所を探す名人なのだ。高峰高原ホテルの直ぐ側の道路の脇に大きな膨らみを見つける。すかさずそこへ駐車。あー、やれやれ、これならちゃんとした駐車場に置くのと登山口まで距離の違いはない。しかもここは駐禁ではない。どうだ拙者の腕を見たか。(すぐ自慢する~)
さてトイレへ行ったり支度をして登山口を8時半に出発。予定では二人ともロートルだから標準所要時間の1時間半~2時間を更に増やして2時間半くらいを見ておく。まあ、これくらいなら途中で潰れてしまわない限り頂上へは辿り着けるだろう。(笑)
高峰高原ビジターセンターへ寄ってまずは出す物を出して行かないと。(笑)
センターは2階建てになっており、色々な物が展示してある。登山客でなくとも楽しめますよ。
プロジェクターで高峰高原の色んな所を上映している。
登山口の案内看板。周辺の山々の案内図だ。
同じく案内図だが、これは各々の山への道案内看板。
最初にある中コースと表コースの分岐点。我々は中コースを選択したのだが・・・。
浅間山は皆さんご存じのように今も時折噴煙をあげる活火山だが、三重火山と言う事は余り知られてない。今日我々が登る黒斑山はその第一外輪山で黒斑山から連なる山々(蛇骨岳、仙人岳、Jバンドなど)、牙山(ぎっぱやま)、剣が峰、などから成っており、第二外輪山は前掛山、東前掛山から成っている。 最高点の浅間山は現在登山禁止となっており、前掛山までしか立ち入る事が出来ない。だから第一外輪山の最高峰、黒斑山や第二外輪山の前掛山に登頂すれば浅間山に登った事と見なされる。で、今回はまだ浅間に登った事のないマーさんをお連れ申した訳です。
八ヶ岳方面だが、眼下の小諸の街はまだ雲海の下。
水の塔山、篭の登山方面。眼下にホテルやビジターセンターが見える。
上へ登るにつれ後立山連峰の他の山も見えてくる。今日は晴天ではないが、空気が澄んでいるせいか遠くの山々が良く見える。
この辺り、トーミの頭へ続く急登です。アー、しんど。でも休んでもただ休みません。おきのこ様はないかと辺りをキョロキョロ。
トーミの頭(左手の崖)が見えました。でも肝心の浅間山はガスの中。アチャー!
噴石から非難するシェルター。浅間山周辺にはこういうシェルターが点在する。
えー、中コースを歩いていたつもりが、何処をどう間違ったか、表コースを歩いていた様です。で、槍ヶ鞘と呼ばれる地点に到達。浅間山が眼前にふいに飛び出してくる地点だ。ワオッ、ガスが晴れてきた。ラッキー!
トーミの頭への急坂を登る。
八ヶ岳方面も姿を見せてきた。
トーミの頭へ到着。浅間の巨体が美しい。
黒斑山からJバンドへ続く外輪山。この光景も素晴らしい。
外輪山と浅間山の間の草地。ここを歩くのも楽しい。
遂に黒斑山頂へ到着。所要時間2時間半。えー、予定では欲張って蛇骨岳まで行くつもりだったが、二人ともかなりのグロッキー状態なので、ここで止めにしてお昼です。(笑)山頂には中国人のグループもいました。浅間も国際色豊かになりましたな。
北アルプス、槍・穂高方面。今日まさかこんな景色が拝めるとは思っていませんでした。どうやら登山時期をずらして正解だったようです。
黒斑山からトーミの頭を臨む。
午後になったら一段と雲が取れ、午前中には見えなかったアルプス裏銀座の山々や、剱・立山連峰も見え大満足です。
うわー、ここからこんな山が見えるのか。今日来て良かったあ。
さて帰りは少し登り返す所が2ヶ所程有るのですが、何とか頑張って休み休み帰って来ました。途中の花々は花編をご覧下さい。