すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

ヴァイオリンの音色だ

 ヨーさんのお店へ用事があって訪れたところ、最近は電蓄に凝っているみたいで、自らが製作したアンプを中に入れた電蓄でSP盤をかけてくれた。SP盤も最近嵌まっている諏訪根自子だ。彼女が演奏する「金婚式」なんか聴いていると本当にそこでヴァイオリンが鳴っている様に聞こえる。

 

 う~ん、これは逆立ちしたってLPやCDからはこんな音は出やしない。脱帽物だ。でも残念な事にほとんどの人がSP盤の良さなんか分からないのよね。ノイズの聞こえない演奏が良い音だなんて勘違いしている人がほとんどだ。違います。そりゃあノイズが聞こえないのに越した事は無いが、それよりも楽器の本当の音色を出し、音楽を聴かせてくれる事にある。もうこれに尽きる。

 

 それにしてももう100年程前に作られた蓄音器やSPレコードがこうも音楽を奏で、楽器に近い音色を出すのは驚異としか言いようが無い。これだけ科学技術が進んだ現代で製作されるCDの音がある意味SP盤より劣るのだから、果たして技術は進歩しているのかとさえ言いたくなる。

 

 ヨーさんは針も竹針、鉄針、サボテン針などに交換してくれて音色の違いを説明してくれたが、ヴァイオリンにはサボテン針が一番合っているような感じだった。電蓄だと蓄音器よりは上も下もやや伸びるので、尚更聴くに好ましい。とにかく暫し至福の時間を過ごさせて戴いた。そう言えばうちは暫く蓄音器を動かしてなかったな。たまには聴いてやらないと駄目だなとヨーさんちの音を聴くにつけ、そう思うのだった。