今日は一日中雪だったが、午前中に漸く自宅の周りや除雪困難者世帯、通学道路などの除雪を終えて午後集会所の除雪に行った。ところが入り口の道路にでっかいSUVの車が真ん中に置いてある。為にたまたま町内を除雪中だった市の除雪車が入れず除雪をして行けなかった。
町内の各戸には以前緊急回覧でこの道路に冬期間は許可無く駐車しないようにお願いしてあるから町内の方の車とは思われない。ナンバーを見てみると新潟ナンバーであった。さあ、そうすれば後はこの町内の方に用事があってきた人かとも考えるのだが、町内の人の所に来たならそんな所に駐車させるはずが無い。
これは別な所に用事があって来たが、車を駐める場所が無かったので迷惑も考えず置いていったものと思われる。私は車を取りに来たら意見してやろうと除雪をしながら手ぐすね引いて待っていた。果たせるかな1時間以上経ってその男はやって来た。
車の所に来ると素早く解錠し、乗り込むや否や直ちに発進しようとしたので、私は走って行って待ちなさいと大声で叫んだが、彼は聞こえないふりをしてそのまま行こうとしたので素早く車の前に出て立ちはだかった。
私が車から降りなさいと叫んでも一向に降りる気配は無く、何処かに電話している素振りをする。そして「車を叩かないで下さい」と頻りに何度も言う。私はボンネットの上に手を置いているだけなのだが、そういう事を言って別の論点に持って行こうとしている。
漸く車から出て来た彼に無断でここに駐車されては困ります。お陰で除雪して貰えなかったでは無いですかと言うと、然程悪びれずもせず、すいませんでしたと言い、もうその場を立ち去ろうとする。こんなに責任を感じもせず図々しい態度に出て来る相手は始めでだ。
あなたのせいで除雪して貰えなかったんだから少し除雪を手伝って行きなさいと言うと「そんな責任があるんですか?」と来たもんだ。
「有りますよ。だからこうして我々が除雪しなければならない羽目になっている訳ですから当然です。」
「いや、スコップを持ってきてないから、これから買いに行きます」
と一刻もその場を速く逃げようとする。
「スコップなんぞじゃ除雪がはかどらないでしょ。そこに私がスノーダンプを持ってきてあるからそれで除雪しなさい」
と言うとイヤイヤながら始めたが、どう見ても一所懸命にやっている風では無い。そのうちにこちらへ戻ってきて逃げ出す素振りさえ見せるので、私が前に立ちはだかると、
「アンタ、マスクしてないだろ。コロナがうつっちまうじゃないか。」
自分でこちらに寄ってきてよく言うよ。あのね、今は外ではマスクしないでいいの。
とにかく何だかんだ理屈を付けて逃げ出そうとする。一体どれほど除雪したってんだ。「もういいでしょ」と言うから彼に後ろを見なさい、ほら、あそこが私が除雪した場所だ。全然違うでしょと促してもそちらを見ようとしない。彼の肩をつかんでそちらへ向けようとしたら勝手に自分で転んで「イタタタ!」と叫び、「暴力を振るっている」だと。はあ、呆れてものも言えんわ。役者やのう。(笑)
その後はやってる振りだけで全然役に立たんし、反省の色も無い。いや、それどころか自分の方が被害者みたいな事を言って「警察に電話しますよ」と来た。
「おお、したいんならすればいい。こっちはそれこそ好都合だ。証人は幾らでもいるからね。」
「今は証人なんかより記録の方が証拠として取り上げられるんだ。あなたが私にした事はドライブ・レコーダーにも記録されているし、今も録音している。」
はあ~、まあ盗っ人猛々しいとはこのことだね、全く。まあ、いい。この場に留めても何の戦力にもならんし、寧ろ邪魔になるだけだ。本人も「終了、終了!」と叫び。スノーダンプをその場に投げ出し、車に乗って立ち去った。まあ、駐車してはいけない所に駐め、悪かったなあと言う思いではなく、時間潰しをさせられて馬鹿を見たと言うのが彼の率直な感想だろう。
晩になって千葉の同級生のHさんが電話してきたので、事の顛末を話すと
「ああ、でもそんな人は何をするか分からないから、すかんぴんさんが刺されなくて良かった」
だって。う~ん、冷静に考えると確かに少し無茶だったかも知れない。何せ私も直ぐに熱くなる「瞬間湯沸かし器」だから。(笑) 確かに相手がまともな者なら説得も通じるかも知れないが、こう言う身勝手な若者は何をするか分からない。世間の常識が通らない相手なのだ。
今話題になっている連続強盗殺人事件にしても自分さえ良ければ良いというその場凌ぎで身勝手な考えがもたらしたもので有る。やれやれ、気候も随分と変わってきたけれど若者のモラルも随分と変わってきたものだ。まあ、若者全てがこうであるとは考えないが。兎に角本日は精神的にも肉体的にも疲れました。(笑)