すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

日本製スピーカーを侮るなかれ

 えー、連日のオーディオネタでえろうすんまへん。興味の無い方はうっちゃってください。(笑)さて昨日のこのブログで紹介したスピーカー、早くも一組は売約済みとなってしまいました。ちょっとお安くしすぎたかな。(笑)売れたのはSX3。まあ、このスピーカーを提示した値段で買って損したという輩はとっとと私が買い戻します。良さが分からない方に使って貰ってもスピーカーが可哀想だからです。それにしても僅か一日で売れるとは思わなかった。ちょいとSX3をべた褒めしすぎたかな。(笑)

 

 さてもう一組のパイオニアCS-880の方は梨の礫で今もって誰からも問い合わせはありません。うーむ、昨日はあんまり肩入れしなかったからかな。(笑)でも悪いスピーカーではありません。そもそもオーディオマニアの方は評論家先生のご意見や雑誌の評価をを鵜呑みにしてご自分の耳で判断しておられないのではないでしょうか。

 

 例えば同じ価格のヤマハのNS-1000Mなどは評価が高かったので今もって人気が有ります。でもご自分でちゃんと判断できたのでしょうか。案外評論家先生のご意見やオーディオ店の店員さんに良いスピーカーだとすり込まれたのではないでしょうか。正直私はヤマハには悪いですがそれほど良いスピーカーとは思っていません。ハードドームのスコーカーやトゥイターを使っているからエージングには時間が掛かるし、音も安定感が無く、キンキンするので長く聴いて疲れます。ちょいと聴きには切れが良いのでいいように聞こえますが音に深みがありません。だから私はこのスピーカーは買いませんでした。

 

 そこへゆくとこのCS-880は38cmウーファーを採用しているし、高域はドライバーホーンを使っているので結構金が掛かっているのです。金が掛かっているからいい音がするとは限らんじゃろうと言うのはごもっともな話。しかしこれがNS-1000Mなんかよりバランスの取れた音なのだ。ただ鳴りっぷりが些か悪い。(笑)

 

 しかしパワーをぶち込むと断然良くなってくる。つまりこのスピーカーに限らず日本製のスピーカーは得てしてパワーをぶち込まないといい音になってくれない傾向にあると思う。それも低価格のアンプではなくそれ相当のセパレートアンプで鳴らさなければ真価を発揮しないように思う。

 

 余談だが三菱の2Sー305は雑誌でも評価の高いスピーカーだが使っておられる方は案外少ないと思う。それも使っている方はNHKのモニタースピーカーだったからと言う理由だからかも知れない。確かに色づけの無いスピーカーだが聴いてみるとちっとも面白くないスピーカーであった。個性がなく音楽を聴くと言う目的のためには余りに無愛想なスピーカーでは無いかと思ったからである。

 

 それが以前も書いたが上越市にお住まいのオーディ仲間シーさん制作による211アンプで聴いた時はこれがあの2S-305かと思ったもので有る。優等生の仮面を脱ぎ捨てたように実に野性的に鳴るのである。う~む、してみると俺たちは日本製スピーカーを今迄十分にならしきっていなかったのではないかと反省させられたものです。

 

 徒に海外製スピーカーを信奉するばかりでなくもう一度足下の日本製スピーカーを見直す必要が有ろう。今回のCS-880、ちゃんと使ってくれる人が有れば3万円程度で譲ってもいいと考えているくらいだ。かなりのお買い得だが、今の若い人は場所を取るようなスピーカーは嫌いだからねえ。(笑)

 

 ともかく堂々たるフロア型のスピーカーの音を聴かせてくれる。何度でも言いますが上手く鳴らなかったらそれは貴方の鳴らし方が悪いのであってスピーカーの責任ではありません。日本製スピーカーは侮れないのです。