すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

チャレンジ・イン・佐渡

長年親交がある鯖石走ろう会が毎夏行なっているチャレンジに今年も助っ人としてこの16,17日に参加してきた。今年は会としては二度目の佐渡であったが私は初めてなので楽しみにしていた。このチャレンジもかつてはたくさんの人達が参加していたのであるが、高齢化のため年々参加者が減ってゆくのは寂しいところだ。という訳で私もいつの頃からか参加を頼まれるようになり、今では自分の所属するランニングクラブの会員と言うより鯖石走ろう会の会員のようだ。で高齢化のため昔は激走会と銘打ってこのイベントを行なっていたのであるが今や楽走会と名を変えた。また以前は一人最低10km以上走っていたのだが今回は二日に分けて一日一人5〜7km程になった。100km近い距離を7人で二日に渡って走ろうというものだ。このチャレンジは他に山部隊、自転車部隊、歩き部隊などがあるが今回は山部隊は参加せず、歩き部隊6名、自転車部隊1名、ランニング部隊8名(運転手兼マネージャー1人参加)の計15名の少数精鋭?となった。
 朝8時40分に新潟港をカーフェリーで出発し11時10分頃に両津港に着いた。ここでレンタカーを2台借りて佐渡を回ろうという計画だ。予定では両津から国中平野を通り真野〜佐和田〜相川が初日。二日目は相川から外開府の海岸沿いを走り、両津に戻って来るということになっている。

 写真:佐渡に着きました。建物はカーフェリー乗り場がある所。

 12時30分頃に第1走者の近藤さん(御歳80歳!)のスタートでイベント開始。暑さ全開の真っ昼間だ。どうか熱中症にだけはならないで。加茂湖沿いの5kmを激走!道の駅(営業していなかった。う〜ん流石佐渡))で無事第2走者の加藤さんにリレー。

 写真上:牡蠣の養殖筏が浮かぶ加茂湖
   中:近藤先生爆走中!
   下:営業していない道の駅

 2番手の加藤さんはいつもは山部隊で参加なのだが今回はランニング部隊に初参加。若手が加わってくれるのは嬉しいですね。夕食の時、山へ登るより走る方が楽だと仰っていた。じゃあ毎年こちらに参加してね。

 写真:快走する加藤さん

 3番手はこれも今回初参加の安沢さん。以前ラグビーをやっておられたそうでさすがにがっちりとした体つきだ。ただ故障上がりで満足に練習が出来てないと仰っていたが我々ロートルとはレベルが違いそう。コース最長の7.5kmを酷暑の中走破。さすがに暑くて参ったそうです。無理もないですね。この区間は国中平野を通っているため海からの風が全くなく、時間帯からも日陰が少ない。キツイ区間ですね。(当たらなくてよかった。)

 写真:あ〜アッチェ!炎熱地獄の道路を走る安沢さん

 4番手はベテラン中村さん。体重49kgながら抜群のスタミナを誇るお百姓さん。エネルギー源は自らが作る美味しいコシヒカリか?距離は7km。真野手前辺りから佐和田辺りまで走る。給水部隊は最初の2km、以後1kmごとに待ち構えていてスポーツドリンクを手渡してくれる。これが冷えた生ビールならもっといいのだが。

 写真:佐渡博物館辺りを走行中の中村さん。冷テェ〜ビールを想像しながら黙々と。

 お待たせしました。5番手は私。距離は7km。真野湾を左手に見ながら走る中々良いコースだ。陽も3時を過ぎて少し傾いてきたので影も出来、走りやすくなってきたようだ。途中トンネルを抜けて相川へ行くコースは取らずに左へ迂回して相川を目指す。暑さの中キロ5分ペース。まあ、こんなもんでしょう。それはそうと誰も私の走る勇姿を撮ってくれない。ええい、気のきかない奴等め!佐渡へ行った証拠写真がないではないか。
 ようやくリレー地点が見えてきてタスキを渡そうとしたらアリャリャ。6番手の荒井さんが居なくて替わりに最終ランナーの北村さんが待っていた。よーくわからんがこちとらヘロヘロになっているので思考能力ゼロ。もー誰でもいい、タスキを渡す。後で聞いたところによると荒井さんの乗った車は道を間違えてさっきの分岐点でトンネルの方へ行ってしまったとの事。やはり今回も発生しました鯖石走ろう会チャレンジ恒例のハプニング。
 と言うことで6番手は思いもよらず北村さん。元市役所勤務。走ろう会幹事を務める方。既に還暦を迎えられていますが走りに全然衰えは見えません。ランナーに在るまじき喫煙者ながら何でこんなにスタミナある?少しアップダウンはあったが全体としては下り坂で相川海岸の絶景が眺められる格好のコース。おまけに海岸からの風が心地よい。北村さん、荒井さんと代わって良かったね。距離は7kmだったが6km地点で荒井さんがタスキを強奪。走りたくてウズウズしていた?

 写真上:うん、ペースは順調。時計を見ながら走る北村さん。
     ピンボケ写真でごめんね。
   下:七浦海岸の夕景

 最終ランナー、荒井さんがゴール地点の今晩泊まるホテル「さどや」目指して激走。だが順番が変わったため運の悪いことにアップダウンの連続。最後の1km近くはホテルへの急坂。距離は5kmほどながら最高にキツイコースだ。(あー、最終ランナーでなくてよかったわい)

 写真上:チャレンジ常連の荒井さん。ゴール目指してひた走り。
  (これまたピンボケ写真でごめんね。走ってるのを撮るのは難しい)
 写真下:初日に泊まるホテル「さどや」

 あー、暑かった。とにかく第一日目が終了。歩き部隊と自転車部隊(と言ってもたった一人)の到着を待つ。風呂に入る前にまずビール。(順序が逆だがイイんです!)加藤さんが美味しいきゅうりの漬物を酒の肴に提供してくれたがこれが抜群にウマイ!早、ビールが足らなくなり、追加注文。でもなかなか持ってこない。やっと持ってきたと思ったら栓抜きがない。おまけにグラスもない。おばあちゃん、何回も行き来するの面倒臭いでしょ。気を利かせてよ、ベテランなんだから。ところでこの部屋アッチェの〜、エアコン全然効かないではないか。う〜ん、どうやら機能不全に陥っているようだ。こりゃあたまらん。扇風機くらいではどうもならんぞ。果たして寝付けるか?
 夕飯を戴く一階の広間の冷房は良く効いていた。やっぱり夏はこうでなくてはね。食事はおけさ柿を冷凍したデザートが旨かったが刺身は全くダメ。スーパーで売っているのより貧弱だ。中居さんはさっきのおばあさん。ビールケースを運ぶのもしんどそうだ。聞けば御歳74歳。よくやるよ。ランニング部隊は二部屋に別れて就寝。いつもは遅くまで大宴会だが今回は翌日も走らなければならないので流石に自重したようだ。ただそれでもお隣はやっぱり酒盛りにはなったようだ。飲んだのと昼間走った疲れとで寝つきは良くバタン、キューだったが2,3時間経ったら目が覚めた。さあ、それからはエアコンの効いてない部屋なので暑くてどうにも寝付かれない。隣に寝ている奴らは寝相が悪く平気でこちらの布団に越境してくる。まあ、そんな訳でそれからはうつらうつら状態で朝を迎えた。なにはともあれ眠気を打ち消す意味で朝風呂につかりスカッとした気分になった。朝食も済んで二日目のスタートだ。同じ日に宿泊した団体さんの一行が観光バス2台で見送られるところだったが、見送りに出た中居さんたちは全員おばあちゃん。ありゃー、美人ギャルの一人や二人置いてよね。
 さて自転車部隊ただ一人の長谷川さんが出発する。長谷川さんは以前佐渡に2年間ほど勤務しており、佐渡のことはよくわかっている。で、我々のコースと逆に回る予定だ。我々と違って車を一切使わず全部自分の足だから大変だ。元気で行ってらしゃーい。

 写真:自転車部隊ただ一人で佐渡を回る長谷川さん

二日目は尖閣湾から外海府沿いに鷲崎まで走る予定なのだが近藤先生から提案があり、暑いし二日目で大変だから予定のコースを縮めようということになった。いいですね〜。ノメシコキの私としては大賛成。各々5kmを目安に走ることになった。第一走者は例によって近藤先生だが左足を故障しているので無理をしない距離でということでお願いした。

 写真上:二日目のスタートを告げる近藤先生
   中:二日目のコースは絶景続き
   下:二つの岩の間に挟まったクサビ岩?

足を痛めている近藤先生は4km地点で2番手加藤さんにリレー。このへんから少しアップダウンが出てきた。汗ですっかり墨が流れて滲んでしまったタスキを皆さん今日はしっかりかけている。この辺は尖閣湾が望める絶好のポイントだ。潮風が心地よい5kmのコースを走りきって次走者へリレー。

 写真上:遠くに尖閣湾が望める絶景ポイント
   下:笑顔でリレーの加藤さん

3番手は中村さん。軽快な走りで海岸線を走る。この辺は寺泊海岸を思わせるような風景が続く。道路沿いは民家がほとんどで民宿以外は商売関係の建物はほとんどない。また信号も見当たらない。トラックも走ってない。誠にのどかな海沿いの村だ。中村さん、ノルマの5kmを走りきって私にリレー。

 写真上:海岸沿いの家並
   中:力走する中村さん
下:工場がなく大きな川が流れ込んでいないため水の非常に
     綺麗な海

この辺は本当に景色の綺麗なところで走っていなければバンバン写真を撮りたかったところなのだが残念だ。トンネル手前の橋が絶好のビューポイントだったんけどなー。誰か俺の写真を撮ってくれー。トンネルは新しく道幅も歩道も広く安心して走れる。おまけに天然クーラーだ。またこのトンネルが結構長く2km以上あったんじゃないかと思う。私としては珍しく楽なコースでこうなったら5kmくらいじゃ申し訳ないような気がしてきてもう1km追加することにした。トンネルを抜けたら少し暑くなってきたが海風が心地よい。まだまだ走れるがノメシコキの私としては無理をしないことに。次走者、荒井さんにリレー。
 荒井さん、タスキを受け取って快調に飛ばす。この辺はアップダウンがなく誠に走りやすい。ただそろそろ陽が高くなってきて日陰が少なくなってきた。

 写真:今日も快調、荒井さん

 6番手は安沢さん、今日は期するところがあるようで気合が入っている。石名部落の名水、清水寺(せいすいじ)の清水を途中で飲んでさらにパワーアップ。我々も美味しい水をボトルに入れて皆ににおすそわけ。
結局、安沢さんも6kmを走り、最終ランナー北村さんへリレー。

 写真上:今日も暑い中の登板となった安沢さん。
   中:清水寺
   下:清水の湧出場所

最終ランナー北村さんは5km以上を走り、そこで急坂にさしかかったら、そこで本日のランは終了と言うことでスタートした。少しアップダウンはあったが私同様トンネルがあったのでラッキー。水の綺麗な浜辺で子供たちが海水浴をしていた。そう言えばこちら外開府にはいわゆる海水浴場と呼ばれるものがないようだ。従って浜茶屋もない。

 写真上:海のすぐ近くに田んぼがある。潮風の影響はないのか?
   中:チャレンジ常連メンバー、北村さんの走りは流石。
   下:走り終えてイベント終了とするかどうか協議中。

 まだ走り足りないと見えて北村さんは安沢さんを誘い、行く手に見える通称Z坂と呼ばれる坂に行けるところ迄行くと果敢に挑戦表明。私も誘われたが断固拒否!(笑)坂がアルファベットのZの文字のように折れ曲がっているからZ坂。 途中の断崖の下に墓場があったり、思いもかけず豪快な滝があったりと中々結構な坂でした。(車は楽でええの〜)力走する二人は中腹ほどでまず北村さんがジ・エンド。ついで安沢さんが坂の頂上近くで終わりにした。それにしても二人ともよく走った。ここからの眺めはすこぶる良い。

 写真上:Z坂に向かう二人
   中:断崖下の墓場
   下:涼を誘う滝

 坂の上からの絶景を写真に納め、あとは車で両津までお気楽ドライブ。それにしてもこの辺は道も狭く、曲がりくねってアップダウンの連続だ。各々が予定通りの距離を走っていたら、安沢さん、、北村さんはさぞ大変だったろう。やがてカンゾウの群生で知られる大野亀が見えてきた。お昼時間になったのですぐ近くの大野亀ロッジで昼食。多くの観光客で賑わっていた。私は生ビールと海鮮丼を注文。プハァー、暑い時の生ビールはやっぱりうんめえの〜。海鮮丼も生きが良くて昨晩の刺身よりはるかに旨い。あ〜食った、食った。さて一同大野亀をバックに記念写真です。でもまた私が写ってない。証拠写真がないどー(涙)

 写真上:Z坂の上からの眺望
   中:大野亀が見えてきた
   下:大野亀の前で記念写真

 二つ亀の写真を撮りながら両津に向かってゴー。予定よりちょっと早く着いたが歩き部隊と合流して1時間半程待ってカーフェリーへ乗船。その間土産を買ったり、電話をしたりと忙しい?船内ではお決まりの酒盛りが始まった。やっぱり旅の終はこれですなあ。2時間半ほど波に揺られるとやがて新潟港が見えてきた。今回の旅も恙無く終わり大変結構でした。家へ帰ったら夜の9時を回っていた。チカレタビー、寝よ。

 写真上:二つ亀
   中1:カーフェリーは行きも帰りもおけさ丸
   中2:遠ざかる佐渡
   下:新潟港が見えてきた