NHKの朝の連続テレビ小説「純と愛」で主人公の母親が若年性認知症になる話がただ今進行しているが。これを見ていると未来の自分を見ているようでどうにも身につまされる。無論私に全然その兆しが無ければ何の心配もしないのだが、歳を取ると咄嗟に人の名前が出てこなくなるのには参った。外へ出ていて偶然覚えのある方に話しかけられても名前が出てこない。何とか会話をしている間に思い出そうとするのだが、その人にまつわる事はいくらでも出てくるのに肝心の名前が出てこない。何とか誤魔化しその場を取り繕ったが、非常に切ない思いをした事がある。また最近では酷い勘違いもするようになった。この間なんかもＫさんのためにＣＤを焼いてあげたのだが、ＣＤが出来上がってケースに入れようとしたところ、そのケースが無い。確か買ってきてあったはずとばかり散々探すのだが無い。それもそのはず良く考えてみると買ってきた無かったのである。買おう買おうと思っていた事が買った事にすり替わっていたのである。買ったのはもう少し前でそれは使い切っていたのである。
最近はすべてこんな調子で頭の回転がかなり悪くなってきている。将来認知症になるのではと不安を抱くのはそのためだ。まあ単なる物忘れと認知症は違うとは良く言われるけれど、亡き父も80歳を超えた当りからおかしくなって来た。体が少し位利かなくなるのは我慢出来るが、頭がおかしくなるのは嫌だ。それも自分が気付かないうちにそうなるのが恐ろしい。やっぱり頭も体も役に立たなくなる前にポックリと行きたいものだ。独り者の私は特にその思いが強い。老醜を晒さずにすめば一番いいんだけどねえ。え？、今でも十分晒しているからこれ以上晒しようが無いって？いいんだも〜ん。憎まれ爺世に憚るだー。
