雨が降ったので近くのハタケシメジポイントへ採りに出かけたが流石に何度も採取しているので大した収獲はなかった。その代わり傘の表面がぬめっているキノコを発見したのでキノコ博士のH先生に鑑定を御願いした所アシナガヌメリとの判定。(食べられません)その折先生にニンギョウタケ見たことあるかい?と聞かれたのでありませんと応えるとじゃああげようと言われて2本程下さった。
ちょっとわかりにくいが「アシナガムメリ」。柄の長いのが特徴である。
ニンギョウタケ。見れば見る程変わった形である。笠と柄の境目がハッキリしない
湯がいて酢に生姜をおろして食べてみたがそれほど美味しくはなかった。少しボソッとした所もあった。どうも味付けが上手くなかったようで味のないキノコは調理の仕方で随分旨さの印象が変わる。しかし好んで沢山食べたいキノコではないようだ。
それはさておき先生から
「例の所に今年はアレは出ていたかね?」
と訊かれた。アレとはツキヨタケのことである。昨年はその立ち枯れた巨木には出ていなかったが、今年は大量に出ていた。
「もう1本の道沿いの所の木にも出ていたので届く所は棒で全部落としてきました。大量に出ている方は先生がまた研究材料にするかもしれないので残して置きました。ちょうどその事もお知らせしようと思ったのです。」
と私が言うと
「そうか、じゃあまた間違って採られないように看板でも立てに行ってくるか。」
と仰っていた。
「全く他のキノコは丸っきり出が悪いのにこんなキノコばっかり出はいいんだから。」
と私が言うと笑っておられた。それはともかくこのツキヨタケは人家の近くの散歩道の側にあるので確かに誤って採られかねない。早く発見して良かったと思っている。
でも折角生えているのだから今度は夜中に行って発光している所でも見るとしますか。(物好き!)
今年はびっしりと生えていたツキヨタケ