老眼が進んだせいか近頃本や新聞を読む際は眼鏡が手放せなくなった。眼鏡無しで読んで読めないことは無いのだが、長く読んでいると疲れるし、煩わしくなってくる。目が悪くなったなと感じ始めたのはパソコンを使うようになってからで有る。やはり至近距離でパソコンモニターを長い時間見続けていれば当然そうなるだろう。近眼で有ったなら老眼になれば丁度良いのかも知れないが、生憎視力は良かったからそんな事にはならない。
眼鏡を掛けていて不便なのは食事の時温かい物を食べていると、湯気で眼鏡が曇ってしまう事で有る。私は朝食を摂りながら新聞を読む習慣があるが、眼鏡をするようになってから読めなくなった。行儀が悪いので食事中は読まないのが良いのは当たり前だが、楽しみが減っていささか寂しい。
とにかく細かい物を見る時はいちいち眼鏡を引っ張り出してこなければならないというのが面倒臭い。こうなってみると視力が良かった頃が懐かしい。常時眼鏡をしてしていればいいじゃないかとご意見もあろうが、眼鏡をかけ続けるのも疲れるのである。まあ眼鏡を掛け馴れていないからなのかも知れないが、どうも顔に何か付いているのが嫌なのだ。
さてさてこの先老眼がもっと進んだら否応なく常時眼鏡を掛けていなければならないが、そうなれば顔が違ってみられるだろうなと変な想像をしてしまう。眼鏡美人なる言葉があるが、私は元の素材が大したことが無いから、どうやら間違っても眼鏡美男にはなれそうもない。
