海苔を使おうかと思ったら、湿気ていて皆くっついている。さすれば火であぶればいいのだが、うちのコンロはＩＨ。火が出ないから電子レンジで温めようと思い。皿に乗せてチンした。
ところがちょっと離れている隙になにやら「パッカーン！」の音。
さては・・・と思いレンジの所に駆けつけると、煙がもうもうと立ちこめている。
急いでレンジの扉を開けると、海苔は見事に真っ黒けとなって炭と化していた。で、海苔を乗せていた皿も割れていた。
実はこの皿は幼なじみのＫ君の家が菓子屋さんをやっていた時にサービスに戴いた皿で、もう50年以上使っているのが自慢だった。いつぞやもＫ君に自慢げに見せた一品だったのだ。それがあえなくパッカーン！うーん、皿は瀬戸物だから熱に強いと思っていたのに、まさか割れるとは・・・・・・・。Ｋ君、ごめんね。
まあ、壊れる時はこんなもんだと自らに言い聞かせたが、悔しいことこの上ない。もうこれで私が子供時代に手に入れたものは全てなくなってしまった。一気に昭和が遠ざかってしまったような気分だ。こうしてまた思い出の品が消え、同時にあのよき時代の記憶も薄らいで行くような気がする。昭和に対するノスタルジーも敢えなくパッカーン！と砕け散るのであった。嗚呼・・・・。（大袈裟な！）
