体調が余り良くないので夕食を早めに切り上げ、片付けて今日は早く寝ようと思っていた8時頃突然ピンポ〜ン!こんな時刻に誰だろうと思って出てみると、以前パソコンを直してやったことのあるUさんだった。(常連客のUさんとは違う。)あきゃー、苦手な人がやって来た。この人は頼み事にたまにやって来るのだが、肝心の本題は中々言わず、横道にばかりは話がそれてしまうので、聞いているとイライラしてくる。
で、本日も御願いがあるとやって来たのはいいけれど、何やら甚兵衛風の出で立ち。車に靴を履いて乗り込むと汚すと嫌なのか、スリッパを履いていた。そしてビデオがどうだの、ブルーレイがどうだのと相変わらず何が言いたいのかよくわからない。そうこうしていると今度はコンビニで買ってきたのかおでんのカップとウーロン茶2本を車から持ってきた。どうやらこれで私に頼み事をしようと言うことらしい。
玄関に私が描いた絵が飾ってあるのを見ると、誰が描いたのだと言う。私だと応えると早くも本題はそっちのけで絵の話を始める。私が今日は体調が悪いので早く寝たいのだと言うと、時間は取らせないからとまた話し始める。しかし直ぐまた脱線するので、
「一体何をして欲しいのですか?早く結論を言って下さい。」
と言うと、やっと本題をしゃべり始めた。要するにブルーレイディスクを見ることの出来るプレイヤーとVHSビデオをDVDにダビングできるデッキを私に安く探して欲しいとのことらしい。これで玄関先で20分も費やした。真冬なら風邪を引いてるよ、フントに。
私はブルーレイが再生出来るプレイヤーは「ドン・キホーテ」にVHSテープをDVDにダビングするデッキなら「ハード・オフ」に売っているから自分で探してみて下さいと言うと、
「じゃあ、自分で探してくるから接続をやってもらわんねかね?」
と来たもんだ。もう私は早く寝たいから
「あー、接続なら幾らでもやってあげますよ。」
と面倒くさいから引き受けた。ところが敵はもう帰るかと思いきや、
「あんた、ところでパソコン教室をやる気はないか?」
だとか
「アンタの描いたあの絵を売る気はないか?」
などと中々引き下がらない。これには流石に私も堪忍袋の緒が切れて、
「私は今日は体調が悪いから、早く寝たいとい言ったでしょう。申し訳ないけどお引き取り下さい。」
と敵を玄関に置き去りにして部屋に引っ込むと、やっと敵は引き上げた。
ハァ〜、疲れた〜。今日は全く色んな人が来て、おちおち休んでいられなかったけれど、最期のお客一人でそれまでのお客の3倍分疲れたー。人を毛嫌いするもんじゃないって言うけれど、この人は苦手だー。エライ人と知り合いになったなー。ハイ、今日は天誅殺でした。