すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

鵜川散策

 天気予報通り晴れて暖かくなった。そこで気晴らしに鵜川へドライブする事に決めた。鵜川地区は国道353号線を真っ直ぐ行った所で市の最南部に位置する名だたる豪雪地帯だ。嘗ては毎年の様に積雪が2mを超えていたが、近年の温暖化であまり降らなくなってきている。事に今冬は冬型があまり強くならなかったので、季節風吹き出しが弱く、山雪型とならず里雪型となったので、積雪の差が町場と山手と差がないと言う事を聞いた。

 そこで自ら検証すべく出かける事にしたという訳です。(暇人じゃの〜)鵜川の手前野田地区も例年に比べて遙かに雪が少ない。私の所より若干多い位だ。鵜川もほとんど野田地区と差がない。ここは嘗てかなりの居住者が有ったが、豪雪のため1軒去り、また1軒と櫛の歯が抜けるように村を去り、急激に過疎化が進行している。一体今は何戸の家が暮らしているのだろうか?柏崎伝統の芸能綾子舞発祥の地というのに残念だ。

 戸数がまだ沢山有った頃は小中学校やスキー場も有ったというのに、今は何も無くなってしまった。春になれば自然が豊富でとてもいい所なのだが・・・・。雪さえ降らなければねえ。

 この地区に住む者の身になれば分かるが、豪雪の中の暮らしは大変で有る。昔は子供も多く、家族で支え合う事が出来た。しかし生活の近代化や核家族化が進めば皆町の生活に憧れる。誰しも便利な生活を求めるのは当然な事だ。そしてそれを誰も止める事は出来ないだろう。雪の無い所に住む者が雪に憧れて冬の一時期遊びに来て喜び、感動したとて何になろう。そこに暮らす者の辛さ、難儀は何十年もそこに暮らして初めて分かるものなのだ。

 とは言え春を迎えた時の感動もその分大きい。とりわけ鵜川の里は格別だ。山里ならではの命の息吹が芽生える。おそらくこの里に今も暮らすものはその感動を味わいたくて住んでいるのでは有るまいか?

 閑話休題。雪が例年のように道路の両側に堆く(うずたかく)積まれていない。今年は屋根の雪下ろしは無かったかも知れない。地区の者には久々に楽な冬となっただろう。車をそのまま折居の部落から旧高柳町の石黒集落へ抜ける道に向ける。トンネル手前からは雪を被った山々と青空が絶妙なコントラストで目の前に広がる。鵜川、やっぱりいい所です。(町場の者の勝手な感傷ですな)

トンネル手前から米山方面を臨む。

 長い小岩トンネルを抜けると山が迫っていた。おそらく豪雪の年ならば、ここは雪崩の巣だったろう。一頻り写真を撮り、帰路につく。住む人がいなくなり、雪のため壊れた家が随分目につく。後何年この美しい里を維持できるのか寂しく思ったが、これも時代の流れというものか。今はただこれから訪れる一年中で一番良い季節を心待ちにして車を家に向かわせた。

トンネルを抜けてもそこは雪国だった。(笑)

山が迫っており、豪雪の年ならば雪崩が心配される場所だ。

今は珍しい電話ボックスが有ってもこれじゃ使えませんな。