MさんやUさんからたまには山へ連れて行けという催促を受けて、では連休の5月3日でどうだと言うと、それでいいと言うので、まずは日程は決まり。あとは行く山だが、私は残雪の山を登りたいから二王子岳を主張したが、Uさんからもう私は登れないからブブー。Mさんも登攀時間を聞いてこれまたブブー。もっと楽な山にしろと私を非難する。あのね、山登りは元々難儀な物なの。楽ばかりしてどうするの?まあ、登攀時間の短い山は無い訳でもないが、皆私やUさんが登った山ばかりで新味に欠ける。
そこで何とか捻り出したのが上州三峰山。実はこの山は群馬県へ行く時、いつも高速道路から見える山なので、気になっていたのだ。登攀時間を調べると2時間ほどで登れる。おまけにテーブル状の山なので、殆ど水平歩きみたいなものだ。まあ登山と言うより、これはハイキングだな、うん。
で、この山の説明をすると一同ピンポ〜ン。大賛成です。全く何しに山へ行くんだかわかりゃしない。さて柏崎を出た時はそんなに悪い天気では無かった。今日は気温が30度近くになるというので、支度はなるべく軽装にした。だが関越トンネルを抜けると、お天気はどよ〜ん。気温も打って変わって涼しいくらいだ。全く山一つ超えただけでこんなに違うか?
麓から見た上州三峰山。まさしくテーブルマウンテンだ。
さて車は登山口の河内神社を目指して走らせているのだが、どうも近くへ来ているのに、ナビの反応が悪く辺りをぐるぐる回る羽目に。この辺はいくつも道が入り組んでいるため判りづらい。漸くルートを見つけ河内神社へGO!はい、着きました。連休で駐車場は満杯かと思ったのに、駐めてある車はたった2台。拍子抜けしました。この山ってそんなに人気の無い山なの?
パラグライダーの練習場として有名な山なので、その関係の車が度々上がって行く。坂の途中[天狗岩入口」と書かれた看板が木に打ち付けてあったので、二人に行ってみようよと誘ったが、一言の元に撥ね付けられた。あ、そ。フン、いいよーだ。オイラ一人で行ってくるモン。たったの1分なんだからケチケチするない。んで行ってみたが、1分なんかじゃ着かないぞ。看板に偽り有りだ。おまけに道は狭く道の左端は急斜面になっていて、足を踏み外せば果てしなく下へ転がって行きそうだ。3分ほどで目指す天狗岩は見つかったが、何じゃこりゃ、ただの洞穴じゃん。あー、わざわざ来てバカ見たな。くっそー、あの二人来なくて正解だったか。
天狗の下駄?みたいな物は置いてあったが、この岩屋に
天狗が住んでいたとでも言うんかい。
パラグライダーの資材運搬用のモノレール。
オイラ達も乗せていって貰いたいよー。
あちこちで山吹が咲いていた。これは八重咲きではなかったが綺麗。
漸くスタート地点とも言える河内神社に着いた。
立派な神社ですね。ここからの眺望はなかなかの物なのだが
残念ながら霞んでいて下界はよく見えなかった。
パラグライダーの離陸場では折しも次々とパラグライダーが離陸していました。我が市柏崎のお隣上越市柿崎区にある尾神岳もパラグライダーのメッカだけれど、ここも相当凄い。間近でパラグライダーが飛び立つところを見るのは初めてです。それでは分解写真で離陸の様子をご覧下さい。
すっかりパラグライダー見物に嵌まってしまって肝心の登山はどうなった?先を急がないと着かないよー。
馬頭観音?それとも何とか菩薩?まあ、どっちでもいいけど
今日の登山の無事を祈ります。
FM尾瀬の電波発信塔。同業のMさんはアリバイのために写真を撮っておけとの仰せ。視察のための登山と言うつもりかね?
松林の中の道を行く。道は殆ど高低差がない。頂上近く
なるまでこんな調子。同じような景色が続くが、新緑の木々を通して
さわやかな風が吹いてくる。
ヒトリシズカ。この山はあちこちに咲いていた。
ちなみにフタリシズカはまだのようだった。
木立に沼入り口とあったので行ってみる。
(ますます頂上に立つのが遅くなるじゃないの。)
[
沼沿いの道をたどり、元の道に還る。途中ゼンマイがあったので採取。ひひひ、転んでもただでは起きないモーン。
ミヤマ(シロバナ)エンレイソウ。何故か花が黒い通常の
エンレイソウは見当たらなかった。
道はしっかりした道標がつけられているので、迷うようなことはないが、それでもガスがかかったりした時などは、道が落ち葉で覆われていたり、辺りが同じような景色なので注意が必要だ。
吹返峰と呼ばれる三峰の一つに着くがちっとも
ピークのようには感じない。
行けども行けどもなかなか頂上が見えてこないが、漸く樹林越しにそれらしき山が見える。ん、もうちょっとか。だが・・・・・。
だが道は回ってつけられており、なかなか頂上に近づかない。平坦な山だと見くびって、あちこちで時間を潰してきたつけが回ってきた。2時開場歩いているのにまだ着かない。すると・・・・・。
漸く立木にあと17分〜25分で頂上に着くと書かれた看板を見つけました。でもこの山を通過しなけりゃ駄目だって。あ〜あ。
漸く頂上に着く。だが遠くは霞んでいて何も見えない。良く晴れていれば谷川岳、上州武尊山、子持山、小野子三山などが見えるのだが・・・。残念。頂上にはお若い夫婦連れの先客がいたが、そのほかは誰もいない。お天気の方も小風が吹いていて少し寒いくらいだ。今日は真夏並みの気温になるんじゃなかったっけ?
昼食休みを50分ほど取り、下山に向かう。途中目の前でガサガサと音がして何か飛び出した。さては熊か山鳥かと思ったらカモシカだった。一瞬の出来事だったので、残念ながらカメラには捕らえられなかったが、帰りのちょっとしたハプニングでした。
カモシカの足跡
最後にみつみねの湯と呼ばれる温泉に入る。ここは初めて来たところだが、お湯が熱く泉質もいい。設備は少ないが気に入りましたよ。今日は展望は効かなかったものの、なかなか清々しいいい山歩きが出来ました。たまにはこう言うお気楽登山もいいかな。
鄙びた温泉「みつみねの湯」。プレハブ建てながらいい温泉でしたよ。