オーディオ仲間のＩ先生（歯科医をやっていらっしゃる）からＫさん共々夕食のご招待を受けた。近くのイタリアンレストランに行く前にご自宅でワインを飲みながら先生のオーディオシステムの音を聞かせて戴く。
うーん、いい音だ。以前聞かせて戴いた時は少し低域が被ってボン付いていたが、それは全然無く、広域もスッキリと伸びている。うん、どうしてこんなに良くなった？ 良く見るとスピーカーの上にパイオニアのリーフトゥイターが乗っている。さらにスピーカーのアルテック・バレンシアは台の上に乗っかっている。ははーん、道理で音が良くなった訳だ。
しかし、いい音だ。すごく透明感があるし、音のエネルギー関連もちゃんと出ている。先生は我々と同じくアナログ党でＣＤは聴かない。レコードはオリジナル盤を中心に1万枚以上有るから、半端なオーディオファン、音楽ファンではない。
クラシックも聴かせて戴いたが、本当に良かった。これなら毎日音楽に浸っていたくなるだろう。それにしてもこれだけの音を聞かせてくれるオーディオ・マニアが少なくなった。そして音楽について語れる人も。
夕食を戴いてからも聴かせて戴いたが、その音の良さにその場を離れたくなくなった。しかしその一歩で、「何の、我が家の音だって負けていないぞ」と変な対抗心も湧いてくる。
だから帰宅すると直ぐに我が家のシステムで掛けて戴いたと同じレコードで聴いてみた。うん、オリジナル盤を掛けた時のような音の輝きはないかも知れないが、我が家の音も負けてはいないぞと少し安心した気分になった。
いずれにせよ久々に耳の洗濯をした思いだった。今度は先生に我が家の来て戴いてこちらの音もじっくり聴いて貰いたいものだと思った。先生、美味しい蕎麦を用意して待っていますからね。是非聴きに来て下さいね。
