すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

今夜は一人鑑賞会(長いですので、興味のない方はすっ飛ばして下さい)

 今日はネットオークションで落札したレコードも届いたし、頑張って夜は音楽鑑賞会にすることにした。レコードばかりでなく、レーザー・ディスクの鑑賞もある、レーザー・ディスクは茨城のFさんから戴いた物で、ベートーヴェン「第九」だ。指揮はトスカニーニNBC交響楽団の演奏で、録音は1948年4月3日だから、私が生まれる前の演奏だ。

 

 まずレコードの方、「ジョージ・ルイス 1943~45」と言うものだが、音源はSP盤である。レーベルはアメリカン・ミュージック。実はこのレコードはもう30年以上も前になるが、家庭教師先の親父さんから聞かせて戴いた。ジョージ・ルイスのレコードは私もやはりアメリカン・ミュージック・レーベルで「オハイオ・ユニオン」と言う名盤を持ってはいたが、正直演奏は良かったが、録音が余り良くなかった。

 

 それがその親父さんがかけてくれたレコードは古い録音にも拘わらず、音が良く、演奏も素晴らしく臨場感に溢れていた。以来このレコードは欲しかったのだが、生憎と既に廃盤となっており、中古盤を探すしかなかった。そうして時は流れてその時以来ジョージ・ルイスの大ファンとなった私は彼のレコードを今では十数枚持つ事になった。だがそれと共にその演奏や音質の良さの印象は薄らいでいったのである。

 

 ところが先日Kさん宅で別のアメリカン・ミュージック盤のジョージ・ルイスを聴くに及んで、久し振りに血が騒いだ。いいのである。演奏も録音も。これぞニューオリンズ・ジャズ。ルイスの幾分か哀愁を帯びたクラリネットの音色が何とも堪らない。私は居ても立ってもいられなくなり、帰宅するや件のレコードをオークションサイトで検索し、そして1枚見つけた。こんな古めかしいジャズの盤に手を出す物好きはそうはいない。たやすく落札出来た。

 

 そして今日届くや否や、恋人を待ち焦がれていた如く、急いで梱包を解き、試聴に及んだ。時は一気に30数年前を遡る。素晴らしい演奏だ。そして私のオーディオ装置が良くなったせいか、あの親父さん宅で聞かせて戴いたよりも数段演奏が良く聞こえる。あの時の感動が蘇る。ルイスはこの頃の演奏が最高なのだ。

 

 昔は余りクラシック・ジャズを聴かなかったKさんが、最近は私の影響を受けたのか、結構ディキシーや、ニューオリンズを聴くようになった。それがいい。ジャズのスタイルに違いはあってもいい演奏は古い、新しいを問わない。演奏の完成度、聴く人を感動させる演奏であれば、スタイルの違いは関係ないのだ。

 

 ちょっと横道に話がずれたが、そう言う訳で久しく会っていなかった友人に出会えた如く、渇いた喉に水を潤すが如く、大いにこのレコードを満喫し、嬉しかった。

 

 さて続いてトスカニーニ「第九」である。これを見るにはレーザー・ディスク・プレイヤーを使用しなければならないが、昨年新しくレコード・プレイヤーを設置した際、繋げていたレーザーディスク・プレイヤーを外してしまったので、また接続し直さなければならない。また大型スクリーンで見ようという魂胆だから、プロジェクターにも繋げなければ。だが久し振りに繋ぐので、あれ、どうだったっけ? と、いささか戸惑ったが、そこは体で覚えているから、まあ何とかなりました。

 

 部屋を暗くして上映開始。画像はモノクロ、音もモノラルである上に音もそれほどでない。しかし大画面のせいか、臨場感は良く伝わって来る。まあ、音だけ聴くのだったら、トスカニーニ「第九」はレコードでも持っているので、そちらを聴く事にすれば良い。何よりトスカニーニの指揮の熱演ぶりが伝わってきて、中々の迫力だ。

 

 本来は年末にでも聴けばいいんだろうけど、聴きたい、見たいと思った時が一番楽しめるのだ。大画面で見、大音量で聴くとさながら劇場で聴いている雰囲気になるから不思議だ。それも一人で我が家で聴いているから、どんな格好で聴いても、コーヒーを飲みながら聴いてもお構いなしだ。プレイヤーもディスクも只で戴いた物。はい、十分活用させて戴いてますよ。それにしてもルイスのレコードといい、トスカニーニのディスクといい、廃盤になったり、高価で手に入れられなかった物が、こうして聴けるのですから、考えてみれば有り難い時代になったものです。

 

ジョージ・ルイスのオリジナル「バーガンディー・ストリート・ブルース」

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