柏崎市恒例の閻魔市が昨日より始まった。私は育成委員として今日の夕方パトロールについた。私は余り雑踏は好きではないし、今の時代の閻魔市は見たくもないので、行きたくはなかったが、お役目と有っては仕方がない。
見回ってみて驚いたが、ほとんどの露店が食べ物屋だ。年々増えている。そのせいか、市を見に来る者は誰もが何か食べている。中には歩きながら食べている者も少なくない。大人でさえ歩きながらビールを飲んでいる者もいる。
こんなだらしない光景は見たくない。我々が子供の頃は歩きながら物を食べるなと躾けられたものだ。それが女子生徒であろう。スカート姿なのに、どっかりと地面に腰をついて食べ物をほおばっている。胡座をかいて食べている女の子もいる。
このだらしなさは取り締まれないのか？ 育成委員としては別に非行行為をやっている訳ではないので、声をかけて注意するというのは余計なお世話と言う事になるのだろう。
私の子供の頃の市が懐かしい。色々な露店が軒を連ね、啖呵売も見事に決めて物を売っていた。中にはかなり怪しい店もあったが、それも愛嬌だった。食べ物はそんな人混みの中で食べるのは不衛生だから、買って食べるなと言われた。でも店を見て回るだけで楽しかった。
こんな食べ物屋だらけの市なんて単なるお祭り騒ぎ、いや、それ以下だ。人が集まるから出かけてみる。そして露店が出ているから食べる。アホらしい。そこで非行少年少女を監視する、尚更アホらしい役目だ。いくら長い伝統を誇る市で全国高市（タカマチ）番付で大関格と言われる閻魔市でもこの有様ではねえ。
こんな市なら来ない方がいい。だらしない事を覚えさせるための市なんてまっぴらだ。子供が喜ぶし、楽しみにしているから？ なんじゃそりゃあ。楽しませ方が違うよ。買い食いさせる楽しみを教えてどうするのだ。あーあ、今年度で私は育成委員を辞めるつもりだから、もう来年はパトロールに出ないでいいと思うとホッとするが、市（いち）も訪れる人も質が落ちたねえ。
