小さい頃良く母親から「いい子にしてやるから、ちょっと留守番してて」とか「いい子にしてやるから、買い物してきて」とかよく言われた。この「いい子にしてあげるjは中々曲者でまだ幼い頃はい「いい子に」になると特別エライ人になったようで、悪い気はしなかったが、何のことはない、体よく使われているだけだ。
大体親に何の権利が有って子供をいい子にしたり、そうでなくしたり出来るのだ？ 幼いうちはこれでだますことが出来ても、子供も幼いままではないし、そんなに同じ手は利かない。そのうち「いい子にならなくていいもーん」と憎まれ口を利くようになる。さあ、そうなると困るのは親の方だ。「いい子だねー」と褒めても言うことを聞いてくれないから、今度は「親の言うことを聞かない子は悪い子だ」と脅かし戦術に出る。
何だい、「いい子」にしたり「悪い子」にしたり、親は勝手だねーと思ったものである。さて果たして今の親はこの「いい子にしてやるから･･･」を使っているのだろうか。現代っ子には効果ないと思うが、もし効果あるとしたら、何歳くらいまでこの言い方は通用するのか、興味ある所である。
まあいい子にして貰っても実利は無いんだから、して貰わなくとも全然構わないよね。でも用事をして欲しい側は何となく使いそうな気がする。
「ねえねえ、すかんぴんさん、いい子にしてあげるから、これ頂戴！」
は湯沢のＮ氏が言いそうな台詞だが、今なら即座に
「イヤだよ〜ん」だね。
