すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

雪山遭難

 ここの所、山での遭難が相次いでいる。今年は春の訪れが早いので、山も同じように感じて登られる方が多いのかも知れないが、山はちょっとした事で天候が急変するから、油断は禁物だ。確かに平地は雪消えは早かったし、4月下旬みたいな陽気の日もあった。しかし、ここへ来てまた寒さが戻ってきている。今年は目まぐるしく気温が変化しているのだ。

 

 晴れていれば雪山はこんなに気持ちのいい物は無い。しかし一度天候が悪くなれば、視界は遮られ、気温は急速に低下し、ホワイトアウトにでもなれば、自分のいる位置さえ分からなくなる。春山と言っても、天候が悪化すれば冬と同じなのだ。まして2,000m以上の高山になれば尚更である。

 

 この時期の山に行くのは恐らく技術的にも体力的にも自信があって行くのだろうが、実際は数々の遭難結果が示すように、それが何の保険にもなってない事が証明された。一番の保険は天候が悪化する恐れのある時は絶対に山へ入らない事で有る。

 

 私も4,5月の残雪期に何度も山に登ったが、いつも天候の良い日を狙って登っている。例え以前からこの日に登ろうと決めていても、天候がピーカン天気で無い限り、無理はしない事にしている。まあ、私に登山技術が無い事もあるが、遭難するようになれば他人様に迷惑を掛ける。もし同行者がいれば、その人の命も左右しかねないからだ。

 

 また例えピーカン天気であっても、雪山は様々な危険がつきまとう。雪崩や雪庇を踏み抜くとか、夏山ではあり得ない事故を起こす事もある。踏み跡をたどり、道を間違える事もある。どうかこの時期の山に登られる方は、心して登って欲しいものだ。山に対して謙虚になって、危険を感じたらすぐに引き返す勇気を持って欲しい。撤退する事も含めて登山なのだと思う。登山技術も大した経験の無い未熟な私が言うのも何だが、人は一人で生きているものでは無いし、命は自分一人のものでは無い。この事を胸に刻みつけて登って欲しいものだ。はい、今日は珍しく真面目な主張で終わりましたな。(それ言わなきゃいいのに・・・)

 

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雪山も晴れてりゃ最高なんだけどねえ・・・・。写真は爺ヶ岳へ向かう途中のテント場。

正面のどっしりした山は蓮華岳、その右隣は針ノ木岳