嘗て一時的に小鳥が入りかけた巣箱の中に何やら白い物が見えたので、さては鳥が巣をかけ始めた残骸かなと思っていた。しかし何だかその白い膜が段々面積を増してきた。やがて中心に丸い穴を残して巣箱の入り口は白い膜で覆われた。
ん? これはひょっとして? と思ったら案の定蜂が巣に出入りを始めた。あちゃー、鳥で無く、蜂がちゃっかり巣箱を利用している。それにしても何という蜂だろう。白い膜を張る蜂の巣なんて余り見た事が無い。どうせ巣をかけてくれるならミツバチだったら良かったのに。(世の中そんなに甘くない)
スズメバチほど大型の蜂で無いので、そんなに気にする必要は無いが、巣の丸い小さな穴を見ていると、つい粘土か何かで入り口を塞いだら、蜂はどう言う行動を取るだろうかと興味津々で有る。(そんな意地悪しちゃ駄目!)
まあしかし、近頃の蜂も横着になったのか、出来合の物を利用するとは、ノメシコキと言おうか、合理的と言おうか、入り口さえしっかり作ればいいんだから、こりゃ楽だわな。それにしても小鳥さんの為に作った巣箱なのに、蜂が入るなんて。オイラもうやけっぱち。へい、お後が宜しいようで。
思わぬものに巣をかけられちまった。