すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

交流の選別

 姉が暇だったのか、午後から私の所に立ち寄った。そしてひとしきり愚痴をこぼしていった。それによると今迄友人と思ってお付き合いしてきて、色々と良くしてあげていたつもりなのに、有る時突然切れられて、それを機会に何処かで見かけた時に声を掛けても、知らぬ顔をされたのが寂しいという。

 

 何でもその方は姉の商売上の長年のお客さんでも有ったのだが、近年姉は耳が遠くなっており、話している時訊き直したら、「補聴器を付けたらどうなの?」と突然癇癪を起こして帰られたそうだ。悲しい話だ。姉はどうも仕事上電磁波の影響で耳が遠くなったらしくて、無論補聴器も付けているのだが、それでも段々聞こえが悪くなっているのだ。言わば一種の障害者である。それをなじるとはあんまりではないか。これが目が不自由な方なら同情されるのかも知れないが、耳の遠い方というのは見た所なんともないので、本人の怠慢?とされるのである。まだまだ日本は体の不自由な方にはやさしくない社会だなと感じた。

 

 また姉は私よりもっと義姉との付き合いを大事にしてきたが、最近余りの義姉のそっけなさと、自分中心の考えに嫌気がさしたと言って、もうお付き合いも程々にすると言う。私なんかもうとっくに義姉とのお付き合いを見限って止めることにしたのに、姉は中々辛抱強かった。(笑)  まあ、そもそもこちらが親戚付き合いをして行こうと思っていても、向こうが応じないのだから仕方がない。

 

 斯様に友だち付き合いや親戚付き合いもこちらが大事にしようと思っていても、向こうは全然それを感じていないのだから、話にならない。余りに自分中心の考え方の人にはついて行けないし、またついて行く必要もない。私も最近親友だったコーさんと別れたのも、彼が余りに自己中心的で、人の気持ちを思いやることが出来ない人だと思ったからである。

 

 長年付き合っていたからと言って、それが真の友人かどうかは中々分からないが、長く付き合って見えてくるのも有る。そして日頃は余り付き合いがないのに、こちらの心情を理解してくれる友もある。どうやらもうこちらの気持ちを分かってくれる本当の友の選別に入ってももいい年頃なのではないかと思う。徒に交友範囲が広ければ良いという物でも有るまい。気持ちの安らぐ人、心に充足感を与えてくれる人、そう言う友が欲しいし、私もそうありたいと思っている。耳が遠くなって最近気持ちが萎えている姉を励まして送り出した。