政府が4度目の緊急事態宣言を出した。しかし一方で五輪は行うと言う。これは一体コロナに対する危機感はあるのかと言いたくなる。既にインド初のデルタ株が蔓延して急速に感染者数が増えているのに、未だ暢気に五輪の夢を見ているとは何とも滑稽だ。
4年間頑張ってきたアスリート達の夢を叶えさせてあげたいというのなら、この1年半、支援金も碌に貰えず頑張ってきたお店の人達、芸能関係者、個人事業者などはどうなるのだ。こちらは生活の危機に瀕しているのだ。しかも飲食店経営者に至っては彼らだけが悪者扱いにされ、閉店の危機に直面している。今すべきは五輪では無く彼らが何とかやって行けるようなコロナ対策を施すべきであろう。
所が昨日のニュースには思わず耳を疑った。西村経済再生担当相が金融機関に酒類提供店に圧力を掛けて欲しいような通達をしたからだ。一体何を考えているのか。これには開いた口が塞がらなかった。金融業界の反発は当然である。融資する側とされる側の良好な関係をぶちこわしかねない何たる愚策か。これが政府が示すコロナ対策か。もうこんな対策しか出来ないようなら内閣は総辞職して欲しい。
また政権与党たる自民党、公明党から現政権に対する不満が一切出て来ないというのもおかしい。次期総選挙で自身の身が危ないと思った議員さんはどんどん反旗を翻すべきである。
自民党という党は不思議な党で今迄も分裂しかけた時は何度も有った。新自由クラブだ出来た時や、民主党政権が出来た時などである。しかしいずれも敵失で勢力を盛り返している。しかし散々民主党の原発事故対応などで危機管理能力の無さを責めていたが、何のことは無い。自分たちも同じである事を今度のコロナ禍でさらけ出した。
もうこんな前世紀のような党はさっさと解党して国民のためになる真の保守党の誕生を待つもので有る。とにかく菅さん、ワクチン頼みしか策が無いなら、潔く首相を降りたら? それが今貴方が出来る最善のコロナ対策です。