午後からヨーさんの所へ行ったらバッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタ＆パルティータ」を貸してくれた。以前聴かせて戴いて私が気に入ったものだから、親切にも貸してくれたのだ。私はこの曲が好きで確か4組程持っているが、この度の物はイダ・ヘンデルと仰る女性ヴァイオリニストがやっている物だ。これが少々今迄の物と少し演奏が独特の所が有るし、またそのヴァイオリンの音色も中々宜しい。しかも今迄持っている物は全てモノラル盤だったが、これは何とステレオ盤だ。尤も楽器が一つなので、ステレオと言っても大してモノラルと違いはないが。（笑）
で、帰宅してミーさんが貸してくれた本を読みながら聴いてみる。いいですねえ。この方のヴァイオリンは変にキツくならない。誠にしなやかに鳴る。だからスムーズに体の中に音が浸透してくる。もし本を読んでいなければ、きっと余りの心地よさに船を漕ぎ始めたに違いない。（笑）ここはやはりＣＤではなく、ＬＰで聴くべきでしょう。そうでないとヴァイオリンの本当の力強さ、表現力と言ったものが聞こえてこないような気がする。
ヴァイオリンをやられている方は誰でもこの曲を録音したがるのでしょうが、全曲録音は中々大変なようです。それだけの技量が無ければおいそれと出来るものではない。しかも形の上だけ演奏出来ればいいという物でも無い。やはり聴く人を感動させるだけの表現力が求められる。と言う訳でこの方の演奏は私の聴いた中ではかなりの物です。
ネットで調べたら現在ＬＰのお値段は12,000円ちょっと。トホホ、おいそれとは買えないですなあ。と言って希少盤ですので余り中古市場に出てないようです。ま、当分お借りして聴き倒しましょう。（笑）
イダ・ヘンデルの「バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ＆パルティータ」
