すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

タングステン針

 ヨーさんの所へ久し振りに遊びに行ったら電蓄でSPレコードを掛けてくれたが、その際には鉄針でなくタングステン針を使った。どうもタングステン針の方が鉄針より柔らかい音が出るようで、それでいて音に切れもある。何でもホーさんから貰ったタングステン針はやや細いので、ネットでタングステンの太めの線を購入し、切って針に加工したとの事。う~ん、凄い。ようやるのう。

 

 確かに太い針の方が音も太く音量が上がる。う~む、これは中々いい。そう言えば私もホーさんから10面使える針だとか言われて確かタングステン針を戴いていたような・・・。(アホ!)まあ、それはともかくヨーさんはこの太いタングステン針を私にも何本か分けてくれた。使って減ったらまた研いで上げるとの事。有り難や。これは本当に助かります。これで何回も使えるではないか。いい事だらけだ。

 

 さて帰宅するなりやおら蓄音器のクレデンザのゼンマイを巻き、早速試聴です。ミッシャ・エルマンの演奏する「G線上のアリア」からかけます。う~む、いい。十分な音量。しなやかなヴァイオリンの音色。音は柔らかくても竹針のようには決してボケません。いや、膨らまないといった方がいいか。とにかくヴァイオリンのSP盤を蓄音器で掛けるとどうしてこんなに切なそうに聞こえるのだろう。(笑)一種哀調を帯びた音色が堪りません。電気再生ではとてもこうは行きません。

 

 こりゃあ、タングステン針に嵌まりそうです。こうなったらSP盤を聴きまくらなくては。(笑)茨城のフーさんに電話して聞いたら、タングステン針の事はとっくにご存じで(流石!)嘗てはよく使ったし、今度はモノラル盤を主体に聴くので、また電蓄を復活させるとの事。おお、お仲間が増える。有りがたいこんで。

 

 それにしてもこんなに素晴らしく音楽を再生してくれる蓄音器やSP盤をどうしてみんな捨ててしまったのだろう。本当の音楽を聴かせてくれる道具の価値も知らずに、新しい再生機器に現を抜かす輩は果たして真の音楽、音を分かって使っているのだろうか。

 

タングステン針でSP盤を聞きまくるぞー。