Ｓ先生のお宅のオートグラフの力感溢れる伸びのある音を聞いてうちのオートグラフも何とかせんといかんなあと言う気持ちになった、何時もは思っただけで実行には移さないのだが、何せ金が掛かる訳じゃ無し、この程度をサボっていたのではもはやオーディオファンとは言えないだろう。
一応前日動かす前のオートグラフの音は聞いている。解像度はあるし綺麗な音なのだがもう少し艶というか色気が有ってもいいはずだ。ミーさんなんかはこの間手に入れたラックスの管球アンプLX38を使ってみたらもっと力感や暖かさが出るのではないかと言う。
だがもはや管球アンプの音はアルテックの1570を使ってある程度分かっている。力感は確かに増すが音が膨らむ。まあ、それは決して悪い事でも無いのだが若干音が大雑把になるような気がするのだ。今使っているクレルのＡ級アンプは少し細身に聞こえ、暖かみも無くなるが、繊細さや解像度は出るような気がする。まあ、この辺は好みの問題で簡単にどちらがいいと言えないのが悩ましい所だ。
閑話休題。オートグラフをなるべく壁際ギリギリまで押し込む。今迄は見栄えを良くしようと少し壁から離して設置していたのだが、より雄大さと低音を出すためには壁際に近い方が良かろうと思ったからだ。
さて動かしてから再び聞いてみる。そう思って聞くせいか若干低音が以前より出ているような気がする。(気のせい、気のせい）まあ、ひいき目もあるが悪くなった気はしない。とうぶんこれで使ってみるか。本当はグラフィック・イコライザーでもかまして音のバランスを取った方がいいのかも知れないが、私は音質の劣化がどうしてもあるのであまり使いたくないのである。
だから色んな手立てで補正を図りたいと思っている。ともあれノメシコキの私が久し振りに何かをしようと思ったのはＳ先生宅の音を聞いたからで、そうでなければずーっとこのままだったでしょうな。たまには他所様のいい音を聞いてみる物ですね。
