すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

雨漏り(長いよ〜ん)

 梅雨時になると思い出すのが子供時代に住んだ長屋の雨漏りの事だ。当時は長屋の借り家住まいをしていたが、それはそれは今から考えるととんでもないオンボロ長屋だった。でもまあ、周囲は結構そんな建物も珍しくなかった時代なので平気でいられたのだろう。

 さてこのボロ長屋、梅雨の末期大雨が降るようになるとあちこちで雨漏りが始まる。で、お定まりの洗面器やバケツの登場となる。1箇所や2箇所ではなくあちこちに発生するから困る。何故って?だって洗面器やバケツを使おうとしてももう雨漏りの受けとしてるから使えないじゃないの。

 狭い我が家。移動する時はじゅんぶん注意しなければならない。この水が溜まった洗面器や盥をうっかり脚に引っかけてひっくり返しかねないからだ。これじゃあ何の為に雨漏りを受けてるのか分かりゃしない。

 で、流石に雨が降る度これでは酷いのでなけなしのお金を使ってオヤジ殿は屋根の修理を頼む事にする。そんなにお金はないので取り敢えず雨漏りの酷い箇所の屋根を葺き替える。屋根は所謂トタンだからそんなに施工に時間は掛からない。

 これでやれやれ一安心と思っていたら大間違い。夏から秋にかけての台風時期や冬の季節風の激しい時など、直したはずなのにどこかから再び雨漏りがする。まあ、板金屋さんの腕も悪かったかも知れないが、家自体もオンボロなので強風時には何処か歪みが出てそこから雨が侵入してくるのだと思う。

 そんな訳で金を掛けて直したのに大して効果が出ない事にオヤジ殿はぼやきっぱなしであった。まあそれでも以前よりは増しなんだけどね。で、今年は大屋根、次の年は下ろしになっている台所とか修繕するんだけど、先に言ったように家自体がオンボロなので、直しても今度は違う所から雨漏りがする。

 昔は台風が来るとやたら停電していたから、停電と雨漏りがセットになってやって来る。雨漏りと停電がセットなもの程侘しい物は無い。(笑)如何にも貧し〜いと言った光景ではないか。(まあホントに貧乏だったんだけどね)

 現在の地に新しい家を建て引っ越した時はこれでやっと雨漏りから解放されると喜んだ物だ。ところが中越沖地震に遭い屋根をやられ、再び雨漏りに見舞われた。結局この家も解体して今の家を建て直した。ところがよくよく私は雨漏りと仲がいいのか、ある日突然雨漏りに襲われる。

 風雨も強くない昼間、突然梁の所から水がしたたってきた。どうやらもっと上の方から伝わってきたようだ。冗談じゃない。昔のオンボロ長屋じゃ有るまいし、新築したばかりの家で雨漏りなんて聞いた事がない。取り敢えず洗面器を受け皿として置いといた。まさかまた洗面器殿のお世話になろうとは思いも寄らなかった。施工した大工さんに連絡を取り、来て戴いた頃には雨漏りは収まっていた。そしてその後は漏れてこない。これには私も大工さんも?

 この不思議な雨漏りはその後も2,3回起きた。しかしいずれも風雨のさして強くない時に起きている。しかも継続しないのだ。益々分からん。そして幸いに昨年と今年は未だに発生しない。この「古屋の漏り」ならぬ「新築の漏り」の原因は未だに掴めないでいる。

 木材を腐らせ、シロアリ発生の原因ともなるコワ〜イ雨漏り。盗賊さんでなくても恐ろしい。皆さん、雨漏りには十分気をつけましょう。(笑)