すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

38豪雪の思いで

 毎年この時期になると今冬の雪の具合はどうなるだろうかと気になる。仕事にもう出掛ける必要は無いし、早く起きて除雪をしなければならないという訳でもないから、心配する必要は無いのだが、どうしても長年雪には苦しめられてきたから気になってしまう。

 

 私が経験した中で一番凄かったのはやはり昭和38年の豪雪だろう。私が10歳の時である。朝起きてみると玄関の戸が開かない。雪に押されて開かないのだ。当時は借り家で三軒長屋の真ん中だったから、どうやって出たか全く覚えがないが、八つ上の兄がどうにかして出て外から雪を掘ってくれたように思う。

 

 とにかく一晩で2mもの雪が降ったのだから尋常ではない。交通機関はストップし、いつ回復するか分からなかった。玄関の前に雪の階段を作ってそこから出入りしていた。屋根の雪下ろしと言うより、周囲に積み上げるようなことになったから、家全体がすっぽりと雪の中に埋もれているようなもので有る。幸い食料はその頃は冬に入る前にある程度は蓄えてあったので、店に買いに行かなくても当座は凌げた。

 

 主要道路は排雪されてどうにか車が通れるようになっても枝道は住宅が密集している上に除雪体制が今程しっかりしていなかったから、春になるまで雪が無くなる事はなかった。春になり漸く雪が降らなくなると、市に雇われた人達が来て雪を割って行った覚えが有る。

 

 以後も度々大雪に見舞われ、上記のようになったのを何度も経験している。だから今では少々の大雪には驚かないが、それでも出来るだけ降らないで欲しいと降雪シーズンに入る前にはいつも願っている。最近は地球温暖化で昔のようには降らなくなっているが気象は気まぐれ。いつまたドカンと来て私達を驚かせ、困らせるかも知れない。38豪雪は遠い思い出だが、遠い思い出として二度と経験したくないもので有る。