すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

小説親鸞

朝、新聞を開くと新聞小説を読むのが日課となっている。いま熱心に読んでいるのは新潟日報共同通信)に掲載されている「親鸞」だ。執筆者は五木寛之氏で今掲載されている分は第二部だから結構長く続いている。私は正直言って彼はカッコマンだし、いろんなところへ首を突っ込んでくるのであまり好きではないのだがこの小説は別だ。平易な語句を使い、読み易くなっている。また第一部では宿敵となる黒面法師なども登場させ、読者をハラハラ、ドキドキさせる点も抜かりない。只今第二部が進行中であるが越後に流されてからの活躍が見ものである。一方新聞と平行してもう一つの「親鸞」も読んでいる。こちらは吉川英治氏作で実は読みかけだったのを再開したものだ。流石時代小説の大家吉川氏で語彙の豊富さ、格調高い文体、読者を惹きつけるロマンあふれる筋立て等、見事である。まだ読み始めたばかりであるがこの先の展開が楽しみだ。また五木作は親鸞幼少の頃からからスタートしているのに対し吉川作は出生時からのスタートである点も見逃せない。当時の時代背景も良くわかる。と言う訳で朝は「五木親鸞」で就寝前は「吉川親鸞」というのが最近の日課になっている。激動の時代に生きた宗教家親鸞の心の内を覗けることの喜びを感じている。(おお!何だか格調高くなってきたぞ)
 仕事をしているときは中々じっくりと読書する機会に恵まれなかったが、それでも閑を見つけては何とか活字に親しむようにしてきたつもりだが、リタイアして時間的にも精神的にも余裕が生まれると読書をしていてもその本から受け取る滋養分が全然違うように感じられる。今はその事に感謝しています。