自慢ではないが（こう言う時は実はたいてい自慢しているのだが・・・）私は自他共に認める行儀の悪さである。（ちっとも自慢にならん。育ちの悪さと躾が足りなかったことを露呈しているだけである。）その行儀の悪さは小学生の時からで、二年生の時などは机の上に足を上げて先生にこっぴどく叱られたものである。また食事の時に新聞や本を読んだり、肘を付いて食べるのでこれまたよく周囲から注意を受けている。また以前にもこの欄に書いたがお絵描き教室の時にも私の行儀の悪さといったらないので先生のＫさんも呆れ返っているのである。一体、母は行儀に関してはうるさかったが父の方は無関心だったので私は母を舐めていたのである。そんなであるから椅子の座り方も良くない。まともに椅子に腰を下ろしていない。腰を下ろした状態で机に足を押しつけ、椅子の前脚を浮かすのである。こうやって前後にゆらゆらさせて楽しむのである。だがこれをやると著しく椅子は痛む。（当たり前だ）特に安物のストールなんかひとたまりもない。すぐに脚がやられる。確かこれで家庭教師先の椅子を二脚ほどダメにしているし、我が家の食堂用椅子は三脚くらいおシャカにしている。で、さすがに壊してばかりでは良心が咎めるから仕事先でいらなくなった椅子で使えそうなものを何脚か持ってきて罪滅しをしている。しかしそんな訳だから我が家には椅子がちゃんと五脚揃っていない。
さて我が家の新築祝いに常連客のＫさんが恩師から戴いた素晴らしい椅子を私にプレゼントしてくれた。今現在パソコンの椅子として使用しているのだが座り心地はとてもいい。だが癖というのは治らないものでパソコンの前に座っている時間が長くなると病気が出るのである。イケナイ！これはＫさんが恩師から戴いたものを私に下さったものだから大切に使わないと。と一瞬は思うのだが・・・・・・・嗚呼、椅子よ耐えろ、耐えてくれ！まあ今のところは何とか無事でいるようだがこの先果たして何年持つことやら？
実は我が家のために前述のＫさんがリビング用の椅子を作ってくれることになっているのだが未だに作る気配がない。もしや私の椅子壊しを知っていて作らないのではあるまいか？一向に出来てこない椅子を待ち続け、疑心暗鬼を見る日々である。
写真：Ｋさんがプレゼントしてくれたパソコン用椅子。
