この秋一番と思えるような晴天に恵まれて我がお散歩クラブの登山第二弾、草津白根山登山を行なった。同行者は倶楽部の会員、MさんとUさん。朝早くだったので黒姫辺りから信州中野の辺りまでは最初ガスの中だったが徐々に良くなり横手山にかかる辺りでは北アルプスがくっきりと雲海から立ち上がり槍ヶ岳まで見えた。
写真上:横手山から見る雲海から立ち上がる北アルプスの山々。
手前の三角の山は笠ヶ岳
下:くっきりと姿を現した槍ヶ岳
草津白根山は百名山だが独立した1個の山ではなく白根山、逢ノ峰、本白根山の総称だ。このうち本白根山と白根山の頂上は立ち入り禁止でそこまでは行けないので本白根山の探勝歩道の最高点と白根山の湯釜が見えるところまで行くことにした。
スキー場のリフトの所から登り本白根山の探勝歩道最高点まで行って戻り展望台から鏡池、山頂ロープウェイ駅を経て駐車場のあるレストハウスに出て湯釜を拝みに白根山に登るというコースだ。
弓池の所から舗装された道を行きスキー場のリフトのある所まで向かう。弓池の畔にそそり立つ岩山が圧巻だ。
写真上:弓池の畔に立つ岩山
中:シラタマノキ
下:リンドウとヤマハハコ
道は整備されていて歩きやすい。また花はほとんど終わっていてリンドウくらいしか咲いていないが、花の名前や木の名前を書いた木札が添えられてあって登山者に親切である。
写真:木の種類がわかり、とても便利な木札。
今日は百名山とはいえ気楽なハイキングコースで同行のMさんもすこぶる快調である。順調に歩を運び中央火口に着く。絶景である。真っ先に見えるのが展望台のある岩山でその右手に浅間山の雄姿が目に飛び込んでくる。またここはコマクサの群生地で夏の花の盛りはさぞ綺麗だったろうと想像に難くない。
写真:展望台(左の岩山)と浅間山(中央の青い山)真ん中の窪みは中央火口
火口沿いの道を進み本白根山探勝歩道の最高点へ進む。今たどってきた道を振り返ると中央火口の大きさがわかる。
写真:右手のピークが展望台。中央奥の山は岩菅山
やがて探勝歩道最高点に着く。火山性ガスの為これより奥の山頂に進めないのが残念だがやむを得ない。最高点からは北アルプスの山々や浅間山、水の塔山、篭の登山、湯の丸山、烏帽子岳、浅間隠山、鼻曲山と言った浅間周辺の山々、榛名山、赤城山と群馬の山々もパノラマで眺めることが出来た。引き返して展望台に登った景色も同様で絶景であった。ここで少し早いが(10時半)昼食を取り、ゆっくりと休憩した。吹く風が爽やかで心地よい。程無く展望台は訪れる登山客で賑わった。
写真上:探勝歩道最高点
中:展望台(標識右手後ろの山は榛名山)
下:展望台から見える山々(左から浅間山、黒斑山、右手の山々は高峰山、水の塔山、篭の登山と思われる。奥の山々は八ヶ岳か?)
昼食後鏡池のあるほうへ下山する。だがこちらは整備されているものの急勾配でしかも樹林帯であまり見通しが利かず残念であった。こちらのコースを登りに使った人はさぞ大変だったろう。山頂ロープウェイ駅に着き、そこから最短コースでレストハウスのある駐車場へ向かう。ここから白根山に向かって歩き湯釜を拝む。私が20年以上前に訪れたときは直接湯釜へ行けたのだが、今はそのコースは立ち入り禁止となっている。間近で迫力ある湯釜の光景を見られないのは残念だ。またこの湯釜見物点から白根山山頂への登山道も立ち入り禁止となっている。せめてこれだけでも解禁して欲しいものだ。
写真上:山頂ロープウェイ駅が見えてきた
中:白根山湯釜。20何年か振りの再会である
下:白根山山頂
結局今回は草津白根山を構成するどの山の山頂にも行かなかったことになる。逢ノ峰の写真を撮りレストハウスで山バッジを買って(安い!1個¥350〜¥375)帰途に立ち寄る七味温泉に向かう。道は来たときのコースを途中からそれて奥山田温泉の方へ向かう。以前登った300名山の笠ヶ岳にもまた登ってみたいところだったが今回はパス。七味温泉は坂を下る途中、五色温泉の手前を左に入って行く温泉で以前紅葉の時期に来たことがある。そこの恵の湯と言う露天風呂に入る。ここは以前来た時はまだオープンしたばかりで建物は新築中であった。湯は白濁した硫黄温泉でなかなか良い。ただ注意すべき点は湯船の底に手を着いたり、お尻を着けたりしないことだ。何故だか真っ黒になってしまう。ゆっくり風呂に入り、帰途に着く。昼食が早かったためお腹が空いたので妙高のサービスエリアでラーメンを食べる。陽の暮れないうちに帰宅出来、良かった。今回は晴天にも恵まれ、Mさん、Uさんもゆっくりと景色と温泉を楽しめて満足の山行でした。
写真上:弓池と逢ノ峰
中:七味温泉恵の湯
下:紅葉の頃は一段と景色が美しい露天風呂