すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

すごい装置

今晩はオーディオマニアのKさん(我が家の常連客Kさんと名字は同じだが別人)に招かれてご自慢の装置の音を聞きに行った。まず案内された部屋がすごい。15年程前に建てられたそうだが、鉄筋コンクリート造りで約30畳程の広さ。加えて天井も十分高い。また防音能力も良い、外へ出るとほとんど音が漏れてこない。うらやましい限りのリスニングルームである。ただ音響的にはかなりライブな感じだ。少し響きすぎる所もあるので、もう少しデッド気味にしても良いかもしれない。装置の方はもうすごいものばかりで、ただただ目を見張るものばかりだった。伊藤喜多男氏制作の数々の管球プリ、パワーアンプ。カンノ製の管球アンプ。レコードプレイヤーはEMT927。そしてなんと言ってもすごいのがスピーカー。ヴァイタボックスのBass-Bin。劇場用の巨大システムである。そしてサブスピーカーには同じくヴァイタのCN-191。この他にも各種電源。CDプレイヤー、コンバーター。300Bを初めとする真空管の数々。もう圧巻でただ口をアングリするばかりだ。

 写真上:広いリスニングルームと巨大スピーカー、管球アンプ群
    中:私がかつて憧れたヴァイタボックスCN-191
    下:プリアンプやCDプレイヤー、EMT927など

 さて持参したレコードなどを聴かせて貰った感想だが、巨大スピーカーの割には低域がイマイチかもしれない。38cmウーファーを片チャン2発使っている割にはそれほど出てないように感じる。オーケストラなどを聴くとスケール感は流石に良く出ているので、低域はそれなりに出ているのかもしれないが、聴感上はそんなに感じない。音の分離は良かった。またノイズもほとんど聞こえてこない。この辺は見事だ。ただ我が家でジャズを聴く時と比べて音が前に出てこないように感じた。また音に少し表情が付かないようにも思える。従って女性ヴォーカルなどを聴いた時は、余り色気を感じなかった。全体の感想としてもう少し装置を簡素化した方がもっと良い音になるのではないかと思う。Kさんはやはり機械が好きなのかもしれない。その証拠にバイクもお好きなようでBMWを初めとした大型バイクを7台もお持ちだ。凝り性なんですね。それにしても懐に余裕が無ければオーディオにもバイクにもこんなにお金をかけられまい。この2つの趣味で優に家1軒以上は軽く建つだろう。貧乏人の私から見れば、それだけ趣味にかけられると言うのはすごい事だし、並々ならぬ情熱を感じる。Kさんは私よりまだ若いし独身なので、カミサンの目を気にする事もなく、まだまだ趣味に邁進できそうだ。この先、あの素晴らしいスピーカーがどんな鳴り方に変貌するか楽しみである。