今日も新潟県は朝から雪で終日晴れ間がなかった。毎年この時期は天気図は典型的な西高東低の冬型の配置図で、太平洋側は日本海側と打って変わって晴天の毎日である。確かに車で走っているとその激変振りには驚かされる。高速の関越トンネルを抜けるとそこは雪のない光景が拡がり、わずかの時間でこんなにも違うものかと否応なしに思い知らされる。これも日本列島の背骨にあたる奥羽山脈や三国山脈のせいであろう。かつてこの三国山脈を崩せば、雪雲が太平洋側に流れて新潟県は豪雪から解放されると言った政治家が居たが、あながち嘘ではあるまい。まあ、現実にそんな事がおいそれと出来るとは思わないが、確かに日本の真ん中を走るアルプスがなければ日本の歴史は大いに変わったであろうと思う。しかしまたこの山脈があるお陰で豊かな自然と水資源がある事も忘れてはなるまい。そう思うと日本海側の人間が雪に耐えていて水資源確保に貢献していることを太平洋側の人達は忘れてはなるまい。それにしても毎日雪に攻められると本気で三国山脈を崩してくれないかと思いたくなる。「愚公山を移す」と言う諺があるが、国家百年の大計として本気で実行すれば可能かも。でも東日本復興に向かっている今そんな予算はどこにもないですな。新春を前に叶わぬ夢をちょいと見ました。
