すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

蚊帳

 夏が来ると思い出すのが蚊帳だ。当時はまだ虫たちが農薬にやられていなかったから夜になると盛大に虫が集まってきた。蚊とて例外ではない。プ〜ンと灯を消すと何処からともなくやって来る。本当にいやらしい奴だ。とにかく蚊帳をつらない事には安心して眠れない。だがこの蚊帳という奴は中に入るとすこぶる暑い。暑くて寝付けないので、蚊帳の外から扇風機で風を送ったりする。たまに蚊帳の中にでも蚊が先に入っていたら一大事だ。追い出すのに苦労した覚えがある。蚊帳の材質にも色々あって麻製、綿製、最近では化学繊維の物が主流の様だ。だがサッシやエアコンがが普及して虫なんぞ今では滅多に家に入ってこない。子供が虫嫌いになる訳だ。普段自然との関わりを断っておいて自然観察や野外学習の時などに
 「さあ、自然に親しみましょう。」
なんて言うのは滑稽に聞こえる。今の子供達の何と虫嫌いな事か。そのくせカブトムシなんか欲しがるのである。カブトムシやクワガタは買う物ではなく、自分で取ってくるものである。何をか言わんやだ。
 話がちょいとそれたが、蚊帳の外はだから蛾を始めとして様々な虫が飛んでいる。昔はその下で平気で食事をしていたからスゴイ。
 DDTが普及して蚤は今では全く見られなくなってしまったが、昔は結構いた。此奴は蚊帳の中にも入ってくるので油断出来ない。寝る前や朝起きた時体をチェックして、見つけるとしっかり潰したものだ。こんな厳しい環境で生きてきたから、我々世代はアレルギーなんぞになりはしない。
 蚊帳を外す時は秋を感じる時である。今で言えばエアコンを使わなくなる頃だろう。一夏お世話になった蚊帳を片付ける時は何故か寂しい気持ちになったものだ。夏の一夜蚊帳の中で兄弟でドタン、バタンと暴れたのが今では懐かし思い出である。