Ｍさんから会社のパソコンが起動しなくなったので見てくれと言われたので修理にあたった。メモリーやハードディスクはどうやら診断の結果壊れていないようだった。こうなるとシステムファイルが壊れている可能性がある。そこでWinndowsXPの場合repairフォルダにそのファイルのバックアップが自動的に作られているのでそこから復旧を計ってみた。ところがコマンドを打ち込むとファイルが見当たりませんの表示が出る。repairフォルダの中身を見てみると何と肝心のシステムファイルとシステム32のバックアップファイルがない。ありゃあ、道理で。弱った、これでは復旧出来ませんよ。放送のインターネットへの送り出し用のパソコンなので使えないと困るのだが、中にどんなソフトが使われていてどんな設定になっているか私には分らない。故にハードディスクをフォーマット出来ない。WinndowsVistaや7はWindowsのセットアップROMにシステムの修復機能が付いているので良いのだが、XPはそうは行かない。
結局修理は出来ずと言う事でお帰り願ったが、バックアップさえ取ってあれば簡単に解決出来る問題だったのだ。パソコンが簡単に低価格で買えるようになり誰でも使っているが、バックアップを取っている人はほとんどいない。自分の大事なデータさえもだ。バックアップさえ取ってあれば簡単に修理出来る物を、それがないため大変な時間を要する事がある。最近のパソコンマニュアルはどうせ素人は修理出来ないのだから、修理方法は教える必要は無いとばかりに詳しくその方法を書いていないものが多い。いや復旧に必要なWindowsのROMさえ付けない。だからハードディスクが壊れればハードディスク交換だけではWindowsは復旧しない。つまりはメーカーに修理に出しなさいと言う事なのだ。パソコンは儲けが薄いから修理で儲けよう、或いは新しいパソコンを買わせようという魂胆なのだ。キッタネーのう。それからハードディスクなどの交換が簡単なように出来ればノートパソコンは止めてデスクトップパソコンにして欲しい。まあ、買ってしまった人はしょうがないけど・・・・・。それも出来ればメーカー製は止めてショップブランドの物が低価格かつ高性能で宜しいですな。
こわれてから泣かないでいいようにしっかりとバックアップは取っておく事だ。出来ればコンピューター全体のバックアップ。システムファイル、レジストリイ等のバックアップ、自分のデータなどのバックアップだ。ここで言う自分のデーターとは自分で作成したファイルはもちろんの事、インターネット関連、すなわちメールアドレスやお気に入り、更には各サイトへのログインIDやパスワードなどだ。ハードディスクをフォーマットする以外どうしようもなくなった時、これらのバックアップが取ってなかったら当然これらの情報は消失する。
明日は我が身。Ｍさんの事例を他山の石として皆さんしっかりバックアップを取って下さいね。ハードディスクはいつクラッシュするか分りませんよ。（ある程度は予測出来るんだけどね）
