ピンポ〜ン！
「あ、誰か来た。誰だろ？」
「赤旗の集金ですが。」
「集金？ゲッ、マズイ！」
目下財布の中身は￥3,200ちょっと。しかしこれは近々遊びに来る友達の接待用にとって置いたのだ。その上新潟日報の集金もまだだったことに気付く。迂闊だった。そういやあ月末だったんだ。車の半年点検も思いの外掛かったし、若干金の入る予定があるとは言えこれはピンチですよ。とにかく一応赤旗日曜版の金は払わねばならん。￥800也。これは予定が狂ったべー。
う〜ん、弱った。5時を回ったから今更金も下ろせないし、新潟日報が集金に来たらどないしょ？（新潟日報の代金は￥3,007）今日来ないといいんだがな。頼むから今日来ないでくれ。ピンポ〜ン！
「ゲッ、言ってる側から誰か来た。神様、新潟日報でない様に！」
「新潟日報です。」
「グアー、神様のバカヤロー！御願いしたじゃねえか。まずい、どないしょ？え〜、少々お待ちを。あ、そうだ！」
私は急いで貯金箱の中身を漁る。おお、￥600ある。これならなんとかなる。
「え〜、長らくお待たせしました。少々細かいですので両手を出して受け取って下さい。千円、二千円。後は100円玉でイチ、ニ、サン、シ、今何時でっか？（アホ！）え、5時？ロク、シチ、ハチ、キュウ・・・・・。ハイ、\3007。え？100円足りない？良く数えてますな。冗談でんがな、ハハハ。誤魔化そなんて思うとりゃしません。（ウソつけ！）」
ふ〜、何とか払った。けど財布はスッカラカンや。もう集金来ても鼻血も出ませんで。誰かまた来ると悪いから鍵かけてふとん被って寝よ。お休みぃ〜。
