Mさんがこの前やって来て言う事には
「実は某会社のコマーシャルが取れたんでCMを作るんだけど、誰か吹き込んでくれる人いないかな?」
Mさんは地元コミュニティFMの営業部長をやっていて、スポンサー探しにも熱心だ。何でも地元方言を使った親しみやすいCMを作りたいらしい。
そこで嘗て方言番組を作った事の有る私に白羽の矢を立てたらしい。
「え、オレ?駄目だよ。声悪いし。Mさん、声いいんだから自分で吹き込んだら?」
でその後Mさん自ら吹き込んでみた物の、どうも納得が行かないらしい。地元方言らしくならないというのだ。というのもMさんは若い頃関西で暮らしていたために、どうも生粋の柏崎人とは発音が違うというのだ。う〜ん、困ったねえ。でもオレはやっぱりやだモン。まあ生まれついての柏崎人ならいくらでもいるだろうから、せいぜい適任の方を見つけておくれ。