我が家の常連客Ｋさん。先月新潟に行った際に美味いコーヒーを入れられるコーヒーメーカーを買ってきたそうだ。私にも買って来ようかと思ったが、もし使ってみて美味くなかったら、悪いから買って来なかったそうだ。何でもフィルターも専用の物を使うそうだが、実際使ってみたら美味しいとの事。
「そんなの大した金額で無いんだから構わずに買って来いよ。で、何と言う名前なんだ？」
「えーっと何て言う名前だったかな？すまん、忘れた。」
「うーん、名前が分かったらインターネットで調べるのに。キミキミ、お互いにコーヒー党なんだからちょっとは気を利かせろよ、全く。」
で、この話はこれでお終い。んでもって昨日またＫさんがやって来て言う事には、
「あのさー、昨日上越市の本屋に寄ったら面白いブルーノート（ジャズ専門レーベル）のレコードについての本があったんだけど、ちょっと立ち読みしてみると、これが中々面白いんだ。で、買おうかなと思ったんだけど既に本2冊買ったので、俺自身はもう予算オーバーなんで買わなかったんだよ。すかんぴんさんは買ったらどう？」
「「単なるディスコグラフィーで無かったら買ってもいいよ。（実は今ちょっと懐具合はいいのだ）で、何て名前の本？」
「えーと、何てったかなあ？」（またあ！）
こーの野郎め！ひとに面白そうに話して名前を忘れるとは何事だ。第一面白かったら買って来いよ。俺の懐具合がいい事なんて滅多に無いんだぞ。（だから買って来なかったんでは？）目の前に人参ぶら下げられた馬みたいじゃないか。こいつ、ひょっとしてオイラを悔しがらせるために話しているのか？だとしたらワルよのう。そんな時は日頃お世話になっている吾輩に感謝して自腹を切ってワシに謹呈するというのが筋じゃないかえ？ナヌッ、そんな事は露ほども考えておらんとな？こ、ここな正直者めが！
