すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

鯛焼き

 姉が孫を連れて外出した帰りに我が家に立ち寄り、お土産に鯛焼きをくれて行った。開けてみると10個も入っていた。とても一度には食べきれませんな。
 
 兄が買ってきてくれた鯛焼きを初めて食べた時は美味しかった。同じ材料で出来ている物に大判焼きなどのお焼きがあるが、どうして鯛焼きの方が旨く感じられるのか?魚の形をしているからか?それとも絶対的に鯛焼きの方が量が多いからなのか。まあそれは分からないけど、皆さんも多分鯛焼きの方が好きだと思う。

 最近は鯛焼きの中身が粒あんだけで無く、クリームなど様々な素材が入るようになってきたが、やはり粒あんが王道だと思うが、たまには目先を変えてみたいのだろう。今日の鯛焼きもあんことクリームの2種類だった。

 私が高校へ通っている時、途中のお店で自動鯛焼き機を動かして見せているお店があった。回転寿司ならぬ回転鯛焼き機である、自動で鯛焼きの生地の小麦粉を溶かした物がまず型に入り、次いで餡がそれに乗る。そしてその上にまた小麦粉のペーストが掛けられ、その上に蓋がかぶせられる。考えてみると鯛焼きは普通のお焼きやたこ焼きなどと違って型代が高くなる。そのデザインのみならず、裏表両面に型が必要となるからだ。で、この自動鯛焼き機は裏表が蝶番で繋がっており、パタンと閉まる際ずれないようになっている。なかなか良く出来ているなあと当時は感心した物だ。

 見ると通りがかる人は大抵一度は立ち止まり、鯛焼きが出来る様を面白そうに眺めている。況んや子供なら尚更だ。物作り日本が生み出した食品機械の傑作と言えるかも知れない。だがどうしたことか最近はとんとその姿を見ない。見るのは昔ながらの一枚、一枚焼く物ばかりだ。その方が情緒が有るとでも思っているのか、それとも上手く焼けるからなのかはわからないが、もう一度見てみたい物だと、姉がくれた鯛焼きを頬張りながら懐かしく思い出した。