すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

独居老人の死

 町内のKさんが亡くなった。誰にも気付かれずに一人寂しく亡くなったようだ。関東にいる娘さんが電話をするが誰も出ないので、警察に通報し発見されたのだ。Kさんは御年86歳だが、呆けてもいず、きちんと身の回りは整理し、庭の雑草1本生やしていない方だった。膝が少し悪かったので、歩行は少し苦手のようだったが、それでも元気に歩いていて近所でも度々見かけていた。

 折しも冬の季節だったので、外に出かけることがあまり無かったのも発見が遅れる原因となったようだ。1週間前は亡くなった旦那さんの弟が遊びに来ていたようなので、突然の死だったのである。

 Kさんは人なつこく、性格も優しい方で誰からも好かれていた。私自身も旦那さんとは仕事の関係でお付き合いがあったし、今の場所へ越してきてからは偶然Kさんと同じ所というので、何かと親近感があった。昨年も敬老会や寿昼食会でご一緒したから、一層その死が悔やまれる。

 それにしてもKさんの死は明日の自分を見ているようで身につまされる。娘さんも度々自分の所へ来るように誘っていたそうだが、まだ自分で動けるうちは娘に迷惑を掛けたくなかったのか、それとも窮屈な思いをしたくなかったのだろうか。この住宅団地は急激に高齢化しているので、いつまたこんな事が起こるか分からない。だが案外本人は誰にも看取られず死んでいったが、気持ちは安らかだったのかも知れない。少なくとも他人の世話にならずに生涯を終えることが出来たのだ。

 私もいつKさんの様になるかも知れないが、出来れば同じように他人様の世話にならず、また長患いすること無く、ぽっくりと逝きたいものだ。それまでに悔いの無いようしっかり遊びたい。遊びと言ったって別に金を使い、飛び回るだけが遊びではあるまい。好きな本を読んだり、自然に触れるのも遊びである。つまりは心に余裕を持って生きることなのかも知れない。働くことが善で遊ぶことは悪と思われがちだが、そうではあるまい。ことわざにもあるじゃ無いですか。「よく学び、よく遊べ」ってね。また仕事中毒(workaholic)と言う言葉もある。遊ぶこと大いに大事ですよ。死ぬ時に「ああ、楽しい人生だった」と思って死ねるよう頑張りたいですね。