すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

嗜好は変わる(スンマセン、また長いです)

 学生時代は絶えずお腹を減らしていた。で、夕飯まで待てない時はいつもお菓子を頬張っていた。近所に幼馴染のK君のお母さんがやっていたお菓子屋さんが有ったので、そこへ買いに行くのが習慣になっていた。買うのはこの頃はパンなら牛乳パン、お菓子なら「かっぱえびせん」か、グリコの「アーモンドチョコレート」に決まっていた。特にかっぱえびせんは次第にエスカレートして、いつの間にか大袋を買ってバリバリ、ボリボリと食べていた。

 今から考えるとよく飽きもせずかっぱえびせんばかり食べていたと思うが、まあ、いくら好きでも流石にそれほど食べると嫌になっちゃうのか、学校を卒業して仕事をするようになると、あれほど食べていたえびせんには見向きもしなくなった。これは私も不思議なのだが、別に嫌いなわけでもなく、不味いと感じた訳でもない。ただもう飽きてしまったのだろう。

 同様な物にたらこがある。たらこも同じく学生時代は好きだった。私があまりに好むものだから、母は毎日のように弁当に入れてくれた。これが災いしたか、ある時期を過ぎるとえびせんの時と同じように全く食べなくなってしまった。今でもスーパーで陳列してあるのを見かけても決して手を出さない。だからたまに「辛子明太子」の売り込み電話が有っても絶対に買う訳がない。悪い相手にかけてきましたね、とお断りしている。

 反対に子供の頃は好きでなかったり、食べられなかったりした物が、大人になってから食べられると言う事は良くある。私は刺身とクジラ汁と筋子、塩辛、茄子のお浸しがダメだった。このうち筋子と塩辛は今もって嫌いである。特に塩辛はしょっぱいだけで、おまけに見た感じが猫がゲロ吐いたみたいで甚だよろしくない。(塩辛好きな方、御免なさい)ただ可笑しなことに筋子はダメなんだけどイクラはそれこそ幾らでも食べられるんですな。どうしてだろう、アハハ。

  クジラ汁も今もって苦手である。あんなに脂がギトギト浮いているような汁をよく飲めたものだと感心する。余談だが子供の頃、夏に夕顔をご近所から戴くと母は馬鹿の一つ覚えみたいに、必ずクジラ肉を買ってきてこのクジラ汁を作るのだった。他に飲む味噌汁がないから、我慢して飲むのだが、目を白黒させながら飲んだものだ。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ではないが、以来私は夕顔まで嫌いになった。尤も今では少しは改善されましたが・・・・。

 結局子供と大人の嗜好は違うと言う事なのだろう。子供の頃嫌いだった物の一つにチーズがある。あんな臭い物をよく大人は食べられるものだと思っていたが、酒を覚えるとまた嗜好が変わるんですな。えー、今では大好物でして、何にでもチーズを入れるという有様。最近ではお茶うけにまで登場するようになりました。で、最近嵌っているのが写真のベビーチーズ。一つ位ならいいだろうと食べ始めると、1パック食べているわけでありまして・・・・。これもえびせんの如くいつかは顧みられなくなる時が来るんでしょうか、嗚呼。

最近嵌っているベビーチーズ。ありゃ、もう既に2個食べちゃってるワン。