すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

怪我の功名

 先日の蕎麦パーティーの折作った蕎麦つゆがまだ余っていたので、お昼にまた蕎麦を打つことにした。さて打つぞと思ったら小麦粉(中力粉または高力粉)が足りない。しょうがないから天ぷら粉でも混ぜようかと思ったが長芋が有るのを思い出した。

 以前自然薯を使った時は大和芋だったので、余りにどろっとしていて粉と良く混じり合わなかったので、どうも上手く行かなかった覚えが有る。しかし今度は普通の長芋。あれよりかはさらっとしているからいいかも知れない。

 で、蕎麦粉320g、小麦粉40g、長芋70gで打つことにした。水は長芋が水分を含んでいるから、そんなに要らないだろうが、念のため200g用意した。

 さて早速打ち始める。うん、上手く粉と混ざるようだ。じゃあ、次に水を入れてと・・・・・。カップの水150ccほどを入れて水まわしを始める。中々いい調子。しかし練りに入ると何だかおかしい。どうにもフニャフニャして変に粘る。このままだと伸ばしても麺棒にくっついてしまう。こりゃあ拙いという訳で少し蕎麦粉を加える。

 しかし少々の蕎麦粉では中々このフニャ蕎麦状態は改善されない。しょうがないから又蕎麦粉を入れる。んで蕎麦粉ばっかりじゃ拙かろうという訳で、今度は天ぷら粉も入れる。ところが粉が鉢の底にくっついて、上手く練った物と馴染まない。しょうがないから水を追加。水を追加すると柔らかくなるから天ぷら粉追加。エー、アタシャ何やってるんでしょうな。(涙)

 で、段々どうでも良くなってきて、半ばやけくそ気味でまとめることにした。後は延ばしの際、大量に打ち粉を掛けて誤魔化してしまおう。非常にグニャグニャ状態の練った蕎麦を延ばし始める。まあ麺棒にくっつかなきゃ何とかなるベえ。

 所がこれが思いの外良かった。柔らかいから幾らでも薄く延ばせる。しかも山芋を入れてあるから、ひび割れると言う事が無い。4人前だと言うのに(後から蕎麦粉と天ぷら粉を足したからもっと増えているんじゃない?)前回8人前打った時と同じくらいの面積にした。おお、これは薄い。一箇所丸出ししている時に引っかけて傷を作ってしまった所以外は上手く行っている。後は切る時にくっつかなければいいだけだ。

 んで切る時もたっぷり打ち粉を掛けたから、ほとんどくっつかなかった。こりゃあ途中でどうなるかと思ったが、そこはやはり拙者の腕が物を言ってちゃ〜んと纏まるのだよ、エッヘン。(偶然上手く行ったくせに)ホレ、この切った所を見てみい。プロも真っ青の細さだべ。これならお客様にもご満足戴けます。

 さて自慢は茹でてから。てきぱきと4人前だか6人前だかよーわからんが茹で終わる。洗った時の感触は悪くない。試食だべ。ん? おお、これはどっちかつーと布海苔蕎麦の食感に近いな。つるつると喉越しが良い。しかも細麺だけに尚更だ。うん、今迄の蕎麦の食感も悪くなかったが、これはこれでいいな。ふふふ、実はこうなることを見越して長芋を使おうと思ったのだよ。予想通りじゃな。(嘘つけ!調子のイイ)ま、これでお客の好みに合わせて歯ごたえを楽しむ蕎麦、喉越しを楽しむ蕎麦と打ち分けることが可能になった。これも我が輩のたゆまぬ努力の賜じゃな。(偶然出来たくせに!)

 まあ、今回は些か水分量を間違ええたため分量が増えたが、次回からは多分上手く行くであろう。(あくまでも多分だよね。――ええい、ウルサイ!)乞うご期待で有る。