すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

ランニング仲間のジャズファン

 以前にも書いたが私の所属するランニング・クラブの仲間、Hさんとフェイスブックで話をするうちお互いにジャズファンだという事が分かった。Hさんとはランニング・クラブで知り合ってからかなり経つのだが、ジャズファンとは全く知らないで過ごしてきた。ランニングという共通の趣味が合ったので、そのほかの趣味の事には全く触れずにいたから、今迄気づかないでいたのだ。

 

 彼はライヴファンで有るから、あちこちのライヴに出掛けているらしいが、私は近年ほとんどライヴに行かなくなってしまった。ライヴ仲間でも有ったTさんが昨年亡くなり、彼が主催するジャズ・ライヴも開かれなくなったから尚更だ。

 

 で、勢い家で一人シコシコレコードでジャズを聴くようになっていたのだが、最近は上越市にお住まいのミーさんやウィッチ・ハウンドさんなどの若い人達も聴きに来てくれる様になって、オーディオやジャズを通じた交流が出来るのは有難い。

 

 Hさんは来年東京マラソンに出場出来るそうで目出度い。テレビで映る姿を発見出来たらしっかり応援したい。そのHさんだが、彼も寄る年波には勝てないのか、最近は体のあちこちが痛く、整体通いも頻繁だそうな。だから来年の東京マラソンを最後に一線を退き、後は練習で走る程度にとどめたいとの事。そして好きな音楽を聴いたり、読書に耽りたいそうだ。

 

 ん? これはまさしく私の歩いてきた道と全く同じでは無いか。音楽好き、ジャズ好き、コーヒー好きな人は同じ様な考え方になるのか? まさかね。(笑)ともかく運動も文化的趣味も色々やっていいと思うのであります。

 

 さて前置きが長くなったが、彼に好きなCDを持ってきて戴いて、それをまず聴かせて貰った。チック・コリアのライヴ三枚組CDから聴く。うーん、チックがごく当たり前のジャズをやっていると何だか拍子抜けしてしまうが、案外これが晩年のチックの本当の姿なのかも知れない。何せ私は新しいCDをほとんど買わないから、最近のジャズの情勢に甚だ疎い。だから他のジャズファンの方が色々聴かせてくれるのは有りがたい。

 

 次は私が所有のLPをかけた。Hさんは目を丸くして我が家の音に驚いたようだったが無理も無い。こんな大がかりな装置で鳴らしている家は滅多に無いだろう。そして次は彼が持ってきたCDの中にテナー・サックスのズート・シムズの所謂デュクレデ・トムソン盤が有ったのでそれを聴く事にした。ところがこの盤は私もLPで持っているので聞き比べてみようという事になった。

 

 図らずもデジタル対アナログの勝負みたいになってしまった。(笑)まずCDの方から聴いたが、何やらぼんやりした感じで、音は綺麗なのだが迫力に乏しく、力感も無い。次にLPをかけた所、Hさんは「ああ、もう全然違う。何でこんなに違うのだろう? 別な盤を聴いてるみたい」と言う。

 

 確かにもうトランペットやテナーサックスの輝くような音がバンバン前に出て来て、ハッキリと勝負有りだ。まあ、全部のCDとLPがこんなに差が出る訳では無いが、この盤は特にひどかった。もうCDに録音した時のやり方が拙かったのではないかと思えるくらい違ったのには困った。でもアナログファンの私から言わせて貰うと、元々CDはLPの敵では無いのです。だからLPを捨ててCDに買い換えた人は宝を捨ててゴミを買ってるような物なのです。(えー、そこまで言う?)

 

 と言う訳で後はもう私の独擅場。次はLPのモノラル盤、そしてとどめはSP盤とかけまくり、Hさんを完全ノックアウト。十分にアナログオーディオとジャズを堪能して戴きました。すっかり我が家の音を気に入ってくれたHさん、また今度はてぶらでやってきてもいいですかと私に尋ねる。ええ、勿論ですとも。どうせアタシャ暇人ジジイ。大いにレコードやCDを聴き合って交流を深めましょう。今日は楽しい午後のひとときを過ごせました。